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ディスプレイ広告とは|GDN・YDAの仕組みとリスティング広告との違い


ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠にバナー・画像・動画で表示される運用型広告です。代表的な配信ネットワークGDN・YDA(LINEヤフー広告)の違い、オーディエンス・コンテンツ・リターゲティングといったターゲティング手法、レスポンシブディスプレイ広告などのフォーマット、課金方式・指標までを基礎から整理します。

公開2026.07.07
最終更新2026.07.07
読了 13 分 / 約5,300字
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広告運用 基礎知識集検索していない人にも、興味を喚起して届ける広告

ディスプレイ広告とは
GDN・YDAの基礎

ディスプレイ広告は、ニュースサイトやブログ、アプリの広告枠に表示されるバナー・画像・動画の広告です。「リスティング広告と何が違うのか」「GDN・YDAとは何なのか」「一度サイトを訪れた人に広告を出し続ける仕組みはどうなっているのか」は、初めて担当すると整理しづらいポイントです。本記事は、ディスプレイ広告の仕組みと基礎を整理します。運用型広告全体の位置づけは 広告運用とは で扱っています。

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本記事の結論を先に
ディスプレイ広告は、提携サイト・アプリの広告枠に表示して認知・興味を喚起する広告

ディスプレイ広告とは、検索結果ページではなく、ニュースサイトやブログ、アプリなど提携先の広告枠にバナー・画像・動画で表示される運用型広告です。日本国内の代表的な配信ネットワークはGDN(Googleディスプレイネットワーク)とYDA(LINEヤフー広告のディスプレイ広告)です。検索キーワードに連動するリスティング広告とは異なり、ユーザーの属性・興味関心・過去の行動をもとにオーディエンスへ広告を届けるため、まだ検索していない潜在層への認知拡大・興味喚起に向いています。

01.結論:まだ検索していない人に「見せる」広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に、バナー・画像・動画の形式で表示される広告です。ユーザーが自ら検索する前の段階で接触するため、「潜在層向けの広告」と位置づけられます。日本国内の主要な配信ネットワークは、Googleが提供するGDN(Google Display Network)と、LINEヤフーが提供するYDA(Yahoo Display Ads)です。GDNの規模感について、 Google公式ヘルプ は3,500万以上のWebサイト・アプリ、YouTube・Gmailを含む広告枠に配信できるとしています。

次章では、同じ運用型広告であるリスティング広告と、ディスプレイ広告の役割の違いを整理します。

02.リスティング広告との違い

ディスプレイ広告とリスティング広告は、いずれも運用型広告ですが、ユーザーが広告に接触するタイミングと目的が異なります。

広告の種類表示される場面向いている目的
リスティング広告検索結果ページ(検索キーワードに連動)比較検討・獲得目的。すでに関心を持っている顕在層への訴求
ディスプレイ広告提携サイト・アプリ内の広告枠(GDN・YDAなど)認知拡大・興味喚起。まだ検索していない潜在層への接触

リスティング広告は「顕在層」、ディスプレイ広告は「潜在層」に強いと整理すると分かりやすくなります。予算をすべて獲得目的のリスティング広告に投じるのではなく、認知・興味喚起の段階でディスプレイ広告を組み合わせることで、比較検討層の母数を増やす設計が可能になります。検索連動型広告の仕組みは リスティング広告とは で整理しています。

03.GDNとYDA(LINEヤフー広告)の基礎

国内でディスプレイ広告を出稿する場合、多くの企業はGDNとYDAのいずれか、または両方を利用します。

ネットワーク提供元特徴
GDN(Googleディスプレイネットワーク)Google3,500万以上のWebサイト・アプリ・YouTube・Gmailに配信可能。AIによる入札・クリエイティブ最適化・ターゲティングが標準機能
YDA(Yahoo Display Ads)LINEヤフーYahoo! JAPANトップページ・提携サイトに加え、LINEアプリのトークリスト等にも配信可能。運用型・予約型の両方を提供

LINEヤフーが提供する LINEヤフー広告 の公式サイトと LINEヤフー広告APIの公式アナウンス によると、2026年4月にYahoo広告とLINE広告が「LINEヤフー広告」に再編されていますが、実際に配信面が統合されたのはディスプレイ広告(YDA)側で、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」としてLINEアプリ・Yahoo! JAPANの広告枠を横断して配信できるようになった点が特徴です。検索広告側は「Yahoo!広告」から「LINEヤフー広告」への名称変更にとどまり、配信面自体がLINEに広がるわけではありません。両者は管理画面・入札の仕組み・広告フォーマットの細部も異なるため、それぞれの公式ヘルプで最新の仕様を確認しながら運用するのが確実です。

04.ターゲティングの種類

ディスプレイ広告は、検索キーワードではなく、誰に・どんなコンテンツの中で見せるかを組み合わせてターゲティングします。Google広告の 公式ヘルプ によると、代表的な指定方法は次のとおりです。

ターゲティングの種類指定する対象向いている使い方
コンテンツターゲティング配信先のWebサイト・アプリのテーマやキーワード商材と関連性の高いコンテンツを読んでいるユーザーへの接触
アフィニティ・インマーケットユーザーの興味関心・購買意図まだ検索していない潜在層への認知拡大
カスタムセグメント指定したキーワード・URL・アプリへの関心自社独自の条件でオーディエンスを定義したいとき
リターゲティング(リマーケティング)過去に自社サイトを訪れた・行動したユーザー比較検討中のユーザーへの再アプローチ

このうちリターゲティングは、 公式ヘルプ によると、過去にサイトを訪れたユーザーが他のサイトを閲覧している際に広告を再表示する仕組みで、閲覧した商品・サービスを反映した「動的リマーケティング」も提供されています。認知段階はアフィニティ・インマーケットで広く届け、比較検討段階はリターゲティングで狭く追うという段階分けが基本の考え方です。

05.広告フォーマット(レスポンシブディスプレイ広告など)

ディスプレイ広告のフォーマットは、決まったサイズのバナー画像を用意する方式に加え、素材を組み合わせて自動生成する方式が主流になっています。

フォーマット内容
レスポンシブディスプレイ広告画像・見出し・ロゴ・動画などの素材をアップロードすると、配信先の広告枠に合わせてAIがサイズ・形式を自動調整する
静止画バナー広告決まったサイズ(レクタングル・スカイスクレイパー等)で作り込んだ画像を入稿する方式
動的リマーケティング広告ユーザーが閲覧した商品・サービスを自動で反映したバナーを配信する方式

Google公式ヘルプ によると、レスポンシブディスプレイ広告はほぼすべての広告枠のサイズ・形式に自動調整されるため、配信先ごとにサイズ違いのバナーを個別に作り込む手間を減らせる点がメリットです。ただし、素材の組み合わせによっては意図しないレイアウトになることもあるため、主要な組み合わせは配信後にプレビューで確認しておくと安心です。

06.課金方式・指標と気をつけたい落とし穴

ディスプレイ広告は、クリック課金(CPC)に加えて、表示回数に応じて費用が発生するCPM課金が使われる場面が多い媒体です。認知目的の場合は、クリックよりも「どれだけの規模に、どれだけの頻度で届いたか」を見る指標が重要になります。

指標見る目的
インプレッション(表示回数)どれだけの規模に広告が届いたか
フリークエンシー(頻度)同じユーザーに広告が表示された平均回数
視認可能性(ビューアビリティ)広告が実際に画面内で見える状態で表示されたか
CTR・CVR興味喚起からクリック・成果につながっているか

課金方式・指標の計算式や自動入札の仕組みは 広告の課金方式・指標の基礎 で詳しく解説しています。

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よくある落とし穴

ディスプレイ広告でよくつまずくのは、同じユーザーへの表示回数(フリークエンシー)が増えすぎて、広告への反応が鈍くなる・うるさく感じられるケースです。特にリターゲティングは対象が絞られる分、頻度が上がりやすいため、上限を設定するか、期間や訴求内容を分けて配信するのが安全です。もう1つの典型的な失敗は、配信先を絞り込まずに開始し、商材と関連の薄いサイト・アプリにも表示されてしまうケースです。まずは配信先を絞った状態で開始し、成果を見ながら対象を広げるほうが無難です。

07.よくある質問(FAQ)

ディスプレイ広告とは何ですか?

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に、バナー・画像・動画の形式で表示される運用型広告です。日本国内の代表的な配信ネットワークは、Googleが提供するGDN(Google Display Network)と、LINEヤフーが提供するYDA(Yahoo Display Ads)です。ユーザーが自ら検索する前の段階で接触するため、まだ検索していない潜在層への認知拡大・興味喚起に向いています。

ディスプレイ広告とリスティング広告は何が違いますか?

リスティング広告は検索結果ページに表示され、検索キーワードを入力した「すでに関心を持っている顕在層」に届きます。一方、ディスプレイ広告はGDN・YDAといった提携サイト・アプリの広告枠にバナーや画像で表示され、まだ検索していない「潜在層」への認知・興味喚起に向いています。獲得目的ならリスティング広告、認知拡大が目的ならディスプレイ広告というように、目的に応じて使い分けます。

GDNとYDAは何が違いますか?

GDN(Googleディスプレイネットワーク)はGoogleが提供する配信ネットワークで、3,500万以上のWebサイト・アプリに加え、YouTube・Gmailにも配信できます。YDA(Yahoo Display Ads)はLINEヤフーが提供するディスプレイ広告で、Yahoo! JAPANの提携サイトに加え、LINEアプリのトークリストなどにも配信できる点が特徴です。両者は管理画面・入札の仕組み・広告フォーマットの細部が異なるため、それぞれの公式ヘルプで最新の仕様を確認しながら運用するのが確実です。

リターゲティング(リマーケティング)とは何ですか?

リターゲティング(リマーケティング)とは、過去に自社サイトを訪れた・行動したユーザーが、他のサイトを閲覧している際に広告を再表示する仕組みです。ユーザーが閲覧した商品・サービスを自動で反映したバナーを配信する「動的リマーケティング」も提供されています。比較検討段階のユーザーに絞って再アプローチできる一方、対象が絞られる分フリークエンシー(表示頻度)が上がりやすいため、上限の設定が推奨されます。

ディスプレイ広告でよくある失敗は何ですか?

よくある失敗の1つは、同じユーザーへの表示回数(フリークエンシー)が増えすぎて、広告への反応が鈍くなったり、うるさく感じられて逆効果になったりするケースです。特にリターゲティングは対象が絞られる分、頻度が上がりやすいため注意が必要です。もう1つは、配信先を絞り込まずに開始し、商材と関連の薄いサイト・アプリにも表示されてしまうケースです。まずは配信先を絞った状態で開始し、成果を確認しながら対象を広げるほうが安全です。

08.まとめ

ディスプレイ広告とは、検索結果ページではなく、Webサイトやアプリの広告枠にバナー・画像・動画で表示される運用型広告です。まだ検索していない潜在層への認知拡大・興味喚起に向いており、国内の代表的な配信ネットワークはGDNとYDA(LINEヤフー広告)です。

  • 潜在層に強い媒体です。検索キーワードではなく、ユーザーの属性・興味関心・行動履歴を組み合わせてターゲティングします。
  • ターゲティングは段階で使い分けます。認知段階はアフィニティ・インマーケット、比較検討段階はリターゲティングが基本です。
  • フリークエンシー管理が重要です。表示回数が増えすぎると逆効果になるため、上限や訴求内容の分散を検討します。

課金方式・指標の詳しい計算式は 広告の課金方式・指標の基礎 で、広告運用全体の始め方は 広告運用とは で整理しています。

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澤田 翔太(Shota Sawada)
この記事を書いた人

澤田 翔太

株式会社クリプタル 代表取締役

1988年生まれ、慶應義塾大学卒。創業メンバーとして関わった株式会社セールスサポートを株式会社ネオマーケティング(東証STD 4196)に売却。株式会社クリプタルでも複数の事業立ち上げと売却を経験し、2022年9月には婚活・恋愛メディア「シッテク」「婚活会議」を株式会社ベビーカレンダー(東証GRT 7363)へ売却。現在はAI業務支援事業、TANTOU事業、グロースハック支援事業、メディア事業、SEOコンサルティング事業を手がける。