メディア運用・コンテンツ制作 基礎知識集CMS・既存メディア / WordPress

作ったまま放置している WordPress サイト、どうしますか|運用継続 / 新規構築の選択肢


WordPress は今も世界で広く使われている CMS ですが、作って数年が経つと運用が止まり、本体・プラグインの更新も含めて放置されているサイトが多くあります。本記事では、放置気味の WordPress でよく見られる症状と、WordPress のまま運用を整える / 新しく組み直すという 2 つの方針を整理します。

公開2026.05.12
最終更新2026.05.12
読了 7 分 / 約2,400字
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メディア運用・コンテンツ制作 基礎知識集WordPress運用継続/新規構築

既存WordPressの
運用改善

WordPress は世界で広く使われている CMS であり、日本のコーポレートサイトやオウンドメディアでも主流の選択肢です。一方で、作って数年が経つと運用が止まり、本体やプラグインの更新も含めて作ったまま放置されているサイトも多く見られます。本記事では、放置されがちな WordPress サイトでよく見られる症状を整理したうえで、WordPress のまま運用を整えるか、新しく組み直すかという 2 つの方針を比較します。

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本記事の結論
放置のままにせず、まずは選択肢を整理する

作ったまま放置している WordPress サイトは、過去に積み上げた記事や被リンクが眠っている情報資産です。放置のまま朽ちさせるより、整えるか組み直すかを判断する段階に進めると、コストの割に大きな成果が出やすくなります。どちらの方向でも TANTOU で対応可能です。

01.WordPress は今も広く使われている

WordPress は世界の Web サイトの 4 割以上で使われていると言われ、日本国内のコーポレートサイト・オウンドメディアでも採用例が非常に多い CMS です。プラグイン・テーマの選択肢が豊富で、編集者が直感的に運用できること、対応できる制作・運用事業者が多いことが、長く使われ続けている理由です。

つまり、いま手元の WordPress サイトが古く感じても、「乗り換えなければ未来がない」状態ではないことがほとんどです。まずは整え方を知ったうえで、残すか組み直すかを判断するのが現実的です。

02.作ったまま放置はもったいない

作って数年が経った WordPress サイトには、過去に積み上げてきた記事数・被リンク・指名検索が情報資産として残っています。たとえ今は更新が止まっていても、その資産はゼロにはなっておらず、整えれば検索流入や問い合わせにつながる可能性があります。

現場では「忙しくて触れない」「社内に詳しい人がいない」「どこに頼めばいいか分からない」という理由で、作ったまま放置されがちです。一方で、放置期間が長くなるほど脆弱性や記事の陳腐化が積み上がり、復旧コストは大きくなっていきます。少しずつでも触り続ける運用に切り替えるのが、長期的にはもっとも経済的です。

03.よくあるトラブル — こんな状態になっていませんか?

作ったまま放置している WordPress サイトでよく見かける症状を並べます。担当者として気づきやすい観点で並べているので、ご自身のサイトを思い浮かべながら確認してみてください。1 つでも当てはまる場合は、まず現状を把握する段階に進めるのがおすすめです。

作ったまま放置の WordPress でよく見る症状
  • ✓ 最後に記事を更新したのがいつか思い出せない
  • ✓ WordPress の管理画面に久しぶりにログインしたら、アップデート通知が大量に溜まっていた
  • ✓ プラグインが多く入っているが、何のためのものか把握できていない
  • ✓ 古い数字や事例がそのまま残っていて、自分たちでも読み返すのが気が引ける
  • ✓ Google アナリティクスや Search Console が正しく動いているか自信がない
  • ✓ AI 検索(ChatGPT / Google AI Overviews 等)で自社が引用されている気がしない
  • ✓ 作った制作会社と連絡が取れない、または誰が何を設定したのか分からない
  • ✓ 「直さなきゃ」と思いつつ、優先順位や費用感が見えず数か月〜数年経っている

症状ごとの具体的な対策は WordPress 運用でよくある 10 の課題と対策 でも詳しく扱っています。

04.選択肢は 2 つ:WordPress のまま整えるか、新しく組み直すか

放置されている WordPress サイトに対して取れる方向は、大きく 2 つです。どちらが正解という話ではなく、既存記事の量、運用体制、表示速度やセキュリティへの要求度で判断します。

  • WordPress のまま整える:既存の記事や被リンクを活かしながら、本体・プラグインの更新、構造改修、リライト、計測の正常化、AI 検索引用対策などを進める方向。記事資産が多いほど費用対効果が高くなります。
  • 新しく組み直す(Astro 等):表示速度・セキュリティ・編集体制を一度刷新したい場合の方向。既存記事は移行設計に乗せて連れていきます。

判断軸の詳細は オウンドメディアの CMS 選定 で整理しています。多くの場合、いきなり組み直しではなく、「まず整える」から始めるほうがリスクが小さく、効果も見えやすくなります。

新しく組み直す場合の有力候補:Astro

近年、WordPress の限界を感じたチームが移行先として選ぶことが多いのが Astro です。ビルド時に HTML を生成し、必要な箇所だけ JavaScript を使用する「Islands Architecture」を採用した静的サイトジェネレーター(SSG)で、WordPress と正面から比較されることが増えています。

#Astro のメリット効果的な場面
1ビルド時 HTML 化で表示が圧倒的に速いLCP・INP を改善したい / モバイル速度を優先
2管理画面を持たず、攻撃面が狭いセキュリティ事故を構造的に減らしたい
3依存関係の見通しがよい(package.json に集約)プラグイン肥大化と保守不能化を避けたい
4Markdown / MDX で構造化しやすい編集の差分管理・Git 運用に切り替えたい
5ヘッドレス CMS・データベースと自由に接続Notion・microCMS・Contentful 等を柔軟に組み合わせたい
6React など主要 UI フレームワークを部分採用可能リッチなコンポーネントだけ JS で提供したい

WordPress と Astro を観点別に並べると、それぞれの「向き」が見えやすくなります。

観点WordPress(既存活用)Astro(新規構築)
立ち上げコスト低(既存資産を活かせる)中〜高(移行設計・CMS 接続)
移行リスク低低(URL・リダイレクト・編集体制を最初に設計すれば抑えられる)
表示速度改善で対処可能(プラグイン依存)速い
セキュリティプラグイン管理が必須静的化で攻撃面が狭い
編集 UI管理画面で直感的Markdown / ヘッドレス CMS 別途
プラグイン文化豊富だが品質はまちまちnpm パッケージで明示的に追加
保守体制PHP+WP 特有の知識が必要JS / TS の知識で完結
スケール時のコストサーバ費+保守費CDN 配信が中心で低コスト

既存メディアは原則 WordPress を活かし、新規メディアや別ドメインの専門サイト、高速・セキュアな配信を最優先したい用途は Astro—という使い分けが、2026 年時点の現実解です。

05.TANTOU の対応範囲とお問い合わせ

TANTOU では、WordPress を整える方向でも、Astro 等で新しく組み直す方向でも対応しています。社内に WordPress や Web の専門家がいない状態からのご相談で構いません。現状ヒアリングのうえで、何を直し、何を残し、何を任せるかを一緒に整理します。

  • WordPress 本体・プラグインのアップデートとセキュリティ対応
  • カテゴリ・パンくず・内部リンクの構造改修
  • 既存記事のリライトと、新規記事の継続制作
  • AI 検索で引用されやすい構造化(FAQ・出典・更新日など)の整備
  • Astro 等で組み直す場合の移行設計・リダイレクト計画
  • Google アナリティクス / Search Console の計測整理と月次レビュー
AI活用 × 継続運用代行

TANTOU ─ 放置されている WordPress サイトを、もう一度動かす

既存 WordPress の運用継続でも、Astro 等での組み直しでも対応します。社内に詳しい人がいない、制作会社と連絡が取れないといった状況でも、まずは現状ヒアリングからご相談いただけます。

料金・体制を見る

06.次に読むとよい記事

07.よくある質問(FAQ)

社内に WordPress に詳しい人がいません。それでも相談できますか?

問題ありません。むしろ「社内に詳しい人がいないまま数年経った」という状態こそ、TANTOU の代行が向いている場面です。現状の WordPress の状態を一緒に確認し、何を直すべきか・誰に任せるかから整理します。

WordPress を残すか、新しく作り直すか、どちらがよいですか?

既存記事の本数や、過去に積み上げてきた検索流入の量によります。記事や被リンクが資産として残っている場合は、WordPress のまま整えるほうがリスクが小さく費用対効果も高めです。表示速度やセキュリティを最優先したい場合は、新しく組み直す判断もあります。

作った制作会社と連絡が取れません。それでも引き継げますか?

対応可能です。サーバー / ドメイン / 管理画面のログイン情報など、最低限の引き渡しがあれば、現状を実機で調査して再整理できます。資料が残っていない・誰が何を設定したのか分からないケースでも、まずはヒアリングからご相談ください。

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澤田 翔太(Shota Sawada)
この記事を書いた人

澤田 翔太

株式会社クリプタル 代表取締役

1988年生まれ、慶應義塾大学卒。創業メンバーとして関わった株式会社セールスサポートを株式会社ネオマーケティング(東証STD 4196)に売却。株式会社クリプタルでも複数の事業立ち上げと売却を経験し、2022年9月には婚活・恋愛メディア「シッテク」「婚活会議」を株式会社ベビーカレンダー(東証GRT 7363)へ売却。現在はAI業務支援事業、TANTOU事業、グロースハック支援事業、メディア事業、SEOコンサルティング事業を手がける。