サイト種類別の
コンバージョン改善
LPO やコンバージョン改善というと、広告用の1枚完結ページ(広告LP)を思い浮かべる方が多いです。ただ、流入を成果に変える改善の対象は、広告LPだけではありません。オウンドメディアの記事、コーポレートサイト、ECサイトも、それぞれにコンバージョン改善の余地があります。
そして、これらは同じ施策をそのまま当てはめてもうまくいきません。訪問者の温度感も、置くべきゴールも違うからです。本記事では、日本のWeb業界でよく使われる「サイトの種類別」の整理に沿って、代表的な4種類の改善の重点と、種類が違っても共通する進め方を見ていきます。
コンバージョン改善は1種類ではなく、受け皿の役割で大きく変わります。広告LPは1つの行動に集中させ、オウンドメディアは軽い中間ゴールで関係をつくり、コーポレートサイトは目的別の導線と信頼の担保、ECサイトは商品ページとカゴ落ち対策が中心です。訪問者の温度感とゴールの重さが違うため、同じ数値目標や施策をそのまま当てはめないことが大切です。
01.コンバージョン改善は1種類ではない?
ページに来る人の状態は、流入元によって大きく変わります。広告から来た人は特定の訴求に反応した直後ですが、検索から記事に来た人はまだ情報を集めている段階です。同じ「コンバージョン改善」でも、相手の状態が違えば、置くべきゴールも打ち手も変わります。
そのため、まず「いま改善しようとしているのはどの種類のページか」を見分けることが出発点になります。以下で、代表的な4種類を順に見ていきます。
02.広告LPのコンバージョン改善
広告LPは、リスティング広告やSNS広告から来た訪問者が着地する、1枚完結のページです。来た人は特定の訴求に反応した直後で、目的がはっきりしています。
改善の重点は、申し込み・購入・問い合わせという1つの行動に集中させることです。広告のメッセージとファーストビューを一致させ、関係のないリンクなど離脱の入口を減らし、迷わせないことが効果的です。狭義のLPO(ランディングページ最適化)は、おもにこの領域を指します。
LP改善の定番施策38|ファーストビュー・CTA・フォームの見直しチェックリスト
FV・訴求・CTA・フォームを7カテゴリ38項目で点検。多くは他のページ種類にも応用できる共通施策です。
03.オウンドメディアのコンバージョン改善
オウンドメディアの記事には、自然検索やAI検索から来た読者が着地します。その多くは情報収集の段階で、その場で問い合わせるほど検討が進んでいません。ここで問い合わせという重いゴールだけを出すと、大半を取りこぼします。
改善の重点は、資料ダウンロード・メルマガ登録・関連記事への回遊といった軽い中間ゴール(マイクロCV)を、検討段階に合わせて置くことです。記事の内容に沿った自然な導線で次の一歩を示すと、いますぐ動けない読者とも関係を続けられます。階層の作り方は、コンバージョン設計で扱います。
オウンドメディア改善の定番施策|回遊・マイクロCV・CTAの見直しチェックリスト
回遊・内部リンク・マイクロCV・記事内CTAで何を直すかを、6カテゴリ33項目で点検できます。
04.コーポレートサイトのコンバージョン改善
コーポレートサイトには、指名検索・名刺・紹介などで「会社を確かめに来た」訪問者が多く来ます。問い合わせ・採用応募・資料請求など、複数の目的が混在するのが特徴です。
改善の重点は、「誰に何をしてほしいか」を目的別に整理し、各ページから目的の入口へ迷わず進める導線を作ることです。あわせて、実績・事例・お客様の声で信頼を示すと、問い合わせまでの後押しになります。1つの行動に絞る広告LPとは違い、複数の目的を整理して併存させる設計が求められます。
コーポレートサイト改善の定番施策|目的別導線・信頼の担保・問い合わせ導線の見直し
目的別の導線・信頼の担保・問い合わせ導線・料金や導入の流れを、6カテゴリ34項目で点検できます。
05.ECサイトのコンバージョン改善
ECサイト(通販)には、検索・広告・再訪問などから、購入を検討している層が来ます。ゴールは購入で、訪問者は商品ページ・カート・決済という複数のステップを通って成果に至ります。
改善の重点は、商品ページの情報(価格・送料・納期・レビュー)を分かりやすく示すことと、カートから決済までの離脱(カゴ落ち)を減らすことです。送料や納期は早めに提示し、入力の手間や予期しない追加費用といった離脱の原因を取り除くのが効果的です。1ページで完結する広告LPと違い、ステップをまたいだ離脱対策が中心になります。
06.4種類の違い
4種類の違いを、主な訪問者と改善の重点で並べると、打ち手の違いが見えてきます。
| 種類 | 主な流入と訪問者 | 改善の重点 |
|---|---|---|
| 広告LP | 広告から来た、目的が明確な訪問者 | 1つの行動に集中・メッセージ一致・離脱要素を削る |
| オウンドメディア記事 | 検索・AI検索からの情報収集層 | 検討段階に合うマイクロCV・自然な回遊導線 |
| コーポレートサイト | 指名検索・紹介で会社を調べに来た層 | 目的別の入口整理・信頼の担保・問い合わせ導線 |
| ECサイト | 購入を検討している層 | 商品ページの情報・カゴ落ち対策・送料や納期の早期提示 |
コンバージョン改善の分類には、大きく2つの見方があります。日本のWeb業界では、ECサイト・コーポレートサイト・オウンドメディアといった「サイトの種類別」で語られることが多く、英語圏のCROでは、EC・SaaS・BtoB(リード獲得)・サブスクといった「ビジネスモデル別」で整理されます。本記事の広告LPは、どちらの軸にも共通して登場する「ページの種類」です。ビジネスモデル別で見るときは、SaaSなら料金ページや無料トライアル、サブスクなら登録フローと継続率が、改善の中心になります。
多くの企業は、これらを同時に持っています。「サイト全体でコンバージョン率を上げる」と一括りにせず、受け皿の役割ごとにゴールと重点を分けて設定すると、改善が空回りしにくくなります。
07.どの種類でも共通する改善の進め方
重点は違っても、進め方の型は共通です。LPO と同じく、計測 → 弱点の特定 → 仮説 → 改善 → 再計測のサイクルで回します。どの種類でも、まず流入と成果を分解して、どこで取りこぼしているかを見つけるところから始めます(段階での分解は ファネル分析、セグメントでの分解は クラスタリング が役立ちます)。
流入と成果を分解し、現状を把握する
どの段階・どのセグメントで落ちているか
仮説を立て、優先順位をつけて手を入れる
効果を確かめ、次の弱点へ進む
型は共通。違うのはゴールの重さと訪問者の温度感
違うのは、ゴールの重さと訪問者の温度感です。たとえば、オウンドメディアに広告LPと同じ「問い合わせ率」の目標をそのまま当てると、低すぎる数字に見えて誤った判断をします。種類ごとに見るべき指標を分けることが、共通の進め方を正しく回す前提になります。コンバージョンの分解は、コンバージョン率(CVR)の基礎で扱います。
08.AI活用で、流入から改善まで一貫させる
どの種類のコンバージョン改善も、十分な流入があって初めて効果を確かめられます。弊社では、AIフル活用によるSEO自動化パイプライン、検索意図リサーチから記事制作・CMS入稿までの工程自動化を組み合わせ、低コストで流入の土台を作りながら、ページの種類に合った計測と改善を継続できる体制を提供しています。
TANTOU ─ 回すほど高品質になる、AI SEO エンジン
キーワード戦略 → 記事制作 → 公開・インデックス → データ分析 → ガイドライン改善のフライホイールで、制作と改善を継続します。BtoB・BtoCを問わず、検索意図リサーチからCMS入稿・リライトまでを標準化した体制を提供します。
メディア運用・コンテンツ制作 基礎知識集
一覧に戻る →戦略・全体設計
CMS選定
外注・制作体制
LPO・コンバージョン改善
- ›LPOとは?
- ›LP改善の定番施策
- ›離脱防止の施策まとめ
- ›オウンドメディア改善の定番施策
- ›コーポレートサイト改善の定番施策
- ›サイト種類別のコンバージョン改善(この記事)
- ›コンバージョン率(CVR)の基礎
- ›コンバージョン設計マイクロCVとCTA

