メディア運用・コンテンツ制作 基礎知識集CMS・既存メディア / WordPress運用

WordPress運用でよくある10の課題と対策|「作りっぱなし」で失敗しないためのチェックリスト


WordPressメディアを公開した後、ほとんどの会社が直面するのが「作って終わり」になる問題です。WordPress本体やプラグインのアップデートが止まり、表示速度が落ち、古い記事が放置され、半年〜1年で脆弱性とSEO低下のリスクを抱えて動かなくなる—。本記事では、WordPress運用で繰り返し発生する10の課題を、症状・原因・対策とともに整理し、社内に技術者がいなくても判断・対処できる優先順位と、外注時の確認項目までまとめます。

公開2026.05.12
最終更新2026.05.12
読了 16 分 / 約6,800字
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メディア運用・コンテンツ制作 基礎知識集WordPress運用課題の総まとめ

WordPress運用の
10課題と対策

WordPressメディアの最大の失敗パターンは、制作会社に作ってもらったあと「放置運用」になることです。実際、多くの企業が外注先と契約してメディアを公開したものの、公開後のリライト・WordPress本体やプラグインのアップデート・記事改善が止まり、半年〜1年で古い数字・脆弱性・順位低下のリスクを抱えたまま動かなくなっています。

その結果「トラフィックが想定どおり伸びず、初期構築費だけが沈んだコストになる」—これが、WordPress オウンドメディアでもっとも頻発する事業上の損失パターンです。本記事の 10 課題は、すべて「放置すれば順位とインデックスが下がり続け、トラフィックが伸びない」を構造的に発生させる原因でもあります。

本記事では、WordPress運用で繰り返し発生する10の課題を、技術・速度・運用の3カテゴリに分けて整理し、それぞれの症状・原因・対策・優先順位を、社内に技術者がいなくても判断・対処できる形でまとめます。

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本記事の結論
WordPress運用は『公開して終わり』ではなく『毎月触り続ける情報資産』として扱う

WordPressは記事を増やしやすい一方で、放置すると脆弱性・速度低下・SEO低下の3点が同時並行で進行します。10の典型課題を一覧で把握し、優先順位を決め、技術者がいない場合は迷わず運用代行に保守ごと任せるのが、結果的に最もコストとリスクが低い選択です。

01.結論:WordPressは「作って終わり」では危険な情報資産

WordPressは世界で最も使われているCMSである一方、運用が長期化するほど課題が積み重なります。多くは技術者向けの作業に見えますが、放置すれば事故になり、対処すればすぐ消える性質のものです。順番に整理していきます。

02.10の課題

WordPress運用で繰り返し発生する10の課題は、技術・保守(5件)/速度・セキュリティ(4件)/運用・編集(2件)の3カテゴリに分かれます。次章で1つずつ症状・原因・対策を整理します。

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Caution
10課題は『同時並行』で発覚することが多い

引き継ぎ直後の診断では、上記10課題のうち5〜7件が同時に見つかるのが普通です。すべてを一度に直そうとすると着手不能になるため、後述の優先順位で整えるのが現実的です。

03.技術・保守の課題

課題1:WordPress本体/PHPバージョンが古い

症状:プラグインが動かない/脆弱性が残る/管理画面の動作が不安定になる。
対策:WordPress本体とPHPを最新メジャーへ更新します。事前にステージング環境でプラグイン・テーマの互換テストを必ず実施します。

頻度:メジャーアップデートは半年に1回、マイナー・セキュリティ修正は月次。

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実例
PHP 5.6 / WordPress 5.1 のまま塩漬けだった案件

ある案件では、PHP 5.6(2019 年にサポート終了)/ WordPress 5.1 のまま塩漬けになっていました。

本体・PHP の塩漬けは「ある日いきなり」ではなく、半年〜数年かけて静かに進みます。アップデート通知を月 1 回でも見て対処することが、こうした事故を防ぐ最低ラインです。

課題2:テーマが独自カスタマイズで更新できない

症状:セキュリティ修正のテーマアップデートが当たらず、脆弱性が長期間残る。デザインを変えるたびに開発工数が大きく膨らむ。
対策:独自カスタマイズは子テーマに切り出し、不要な改修は削除します。親テーマは標準のまま自動更新できる状態を維持します。

頻度:引き継ぎ時に1回整理し、年次で見直し。

課題3:プラグインが20〜40個に肥大化

症状:プラグイン同士のコンフリクト、表示速度低下、保守困難。脆弱性のあるプラグインが紛れ込みやすくなる。
対策:プラグインを棚卸しし、10〜15個以内に整理します。同等機能の重複、3年以上更新が止まっているもの、テーマ標準機能で代替可能なものから削除します。

頻度:四半期1回。

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課題4:バックアップ・復旧手順が属人化

症状:事故時に復旧時間が読めない/復旧担当者が休みだと事業停止が長引く。
対策:自動バックアップを設定し、復旧手順を書面化します。復旧テストを定期実施し、本番事故時にいきなり初めての操作にならない状態を作ります。

頻度:バックアップは日次、復旧テストは月次。

課題5:保守担当が不在で、現状を誰も把握していない

症状:作った制作会社と連絡が取れない/資料が残っていない/管理画面のログイン情報しか引き継がれていない/DNS の管理権限がどこにあるか分からない。何をどう触ればよいか社内の誰も判断できず、結果として更新が止まる。
対策:ホスティング契約・ドメイン管理・SSL 証明書・サーバー設定・主要プラグインの構成を、まず実機で調査して 1 枚の現状資料にまとめます。資料を作ってから初めて、何を直し何を任せるかが判断できるようになります。

頻度:引き継ぎ時に 1 回、その後は半期に 1 回見直し。

現状調査から月次運用までを社内だけで回すのは現実的ではないため、保守担当の不在を埋める前提で代行サービスを使うのが現実的な選択肢です。弊社では TANTOU という継続運用代行で、技術判断を丸ごと任せて社内では編集判断だけを残す体制を支援しています。詳細は本記事末尾の章で紹介します。

04.速度・セキュリティの課題

課題6:画像未最適化(WebP・遅延読込が無効)

症状:LCP(最大コンテンツ表示時間)が悪化し、モバイルで離脱が増える。Core Web Vitals 評価が赤に。
対策:画像をWebPに変換し、Lazy Loading(遅延読込)を有効化、サイズ圧縮プラグインを導入します。

プラグイン導入前に手元の画像だけ試したい場合は、当サイトの無料ツールでもブラウザ上でWebP変換・圧縮ができます。

画像をドラッグ&ドロップまたは選択すると、画質を保ったまま圧縮・変換(WebP/JPEG/PNG)・リサイズできます(ブラウザ内で処理、サーバー送信なし)。

ここに画像をドラッグ&ドロップ
または

PNG / JPEG / WebP / GIF / BMP / SVG / AVIF に対応・複数枚まとめて圧縮できます

頻度:新規記事ごとに対応+過去記事は段階的に移行。

課題7:キャッシュ/CDNが未設定

症状:TTFB(最初のバイトまでの時間)が遅く、Core Web Vitals で赤評価。アクセス急増で表示落ち。
対策:ページキャッシュ/オブジェクトキャッシュをプラグインで有効化、CDN(Cloudflare 等)を導入します。

頻度:引き継ぎ時に1回設定し、四半期で動作確認。

課題8:wp-admin・XML-RPCが公開状態

症状:ブルートフォース攻撃の対象になる/改ざん・乗っ取りリスク。
対策:管理画面のIP制限、2要素認証、XML-RPC無効化、WAF(Web Application Firewall)を導入します。

頻度:引き継ぎ時に1回設定し、年次で見直し。

課題9:古いプラグインの脆弱性放置

症状:改ざんスパム送信、サイト乗っ取り、検索エンジンからの除外。復旧コストが数百万円規模になることも。
対策:プラグインの自動更新を有効化し、脆弱性スキャンを定期実施します。

頻度:月次。

05.運用・編集の課題

課題10:カテゴリ・タグの乱立・noindex設定がない

症状:重複コンテンツ扱いで検索評価が下がる/読者の回遊が弱くなる。
対策:カテゴリを主要テーマ3〜5に統合し、タグは noindex 化または廃止します。統廃合には301リダイレクトを必ず設定します。

頻度:引き継ぎ時に1回整理し、半期で見直し。

06.外注時の確認項目

WordPressの保守・運用を外注するとき、価格表だけ並べて比較しても本当の差は見えません。次の7項目は最低限契約前に確認します。

WordPress保守・運用代行の選定チェック
  • ✓ WordPress本体/PHP/プラグイン/テーマのアップデート対応範囲
  • ✓ ステージング環境の有無と互換テストの工程
  • ✓ バックアップ頻度・保管期間・復旧SLA
  • ✓ セキュリティ対策(WAF・脆弱性スキャン・2要素認証)
  • ✓ Search Console/GA4の維持・改修対応
  • ✓ 記事制作・リライトのスコープ(10課題のうち課題10をカバーするか)
  • ✓ AI活用ポリシー(プロンプト標準化・ファクトチェック)
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07.次に読むとよい記事

08.よくある質問(FAQ)

WordPressの管理を社内でやるか外注するかの判断軸は?

目安は 「WordPress本体・プラグインの更新作業を月1回確実に回せる担当者が社内にいるか」です。

いない場合は、運用代行に保守と記事更新を一括で任せた方が、結局トータルコストもリスクも低くなります。脆弱性放置のほうが事故時の損失が大きいためです。

プラグインはどれくらいの数なら適切ですか?

目安は 10〜15個以内です。20を超えると速度低下とコンフリクトが発生しやすく、保守が事実上回らなくなります。

WordPress本体のアップデートで何が壊れますか?

壊れやすいのは次の3点です。

  1. 古いプラグイン
  2. 独自カスタマイズしたテーマ
  3. 直接編集したPHPファイル

事前にステージング環境でテストし、復旧用バックアップを取得してから本番に適用するのが基本です。

古い記事が大量にあります。全部リライトすべきですか?

全部は不要です。優先順位は次の通りです。

  1. Search Consoleで「表示↑クリック↓」の記事
  2. 古い数値・事例が残る記事
  3. 内部リンクの孤立した記事
  4. 表示もクリックも極端に少ない記事は削除またはnoindex
技術がわからなくても判断できる「危険サイン」は?

技術がわからなくても確認できる早期警戒サインです。

  1. WordPress管理画面の上部に赤いアップデート通知が出続けている
  2. 主要ページの表示に 3秒以上かかる
  3. 検索結果に古い記事タイトルや日付が残っている
  4. お問い合わせフォームが動いていない

見つけたら早急に対処が必要です。

運用代行に依頼する場合、何を伝えるとスムーズですか?

次の7点を共有すると、初回診断がスムーズに進みます。

  1. 現状のサイトURL
  2. WordPress管理画面のログイン状況
  3. 使っている主要プラグイン名
  4. 過去6か月の更新作業有無
  5. Search Console/GA4の閲覧権限
  6. CMS入稿に求めるレベル(記事だけ/構造化データ込み)
  7. 月の本数イメージ

09.まとめ

本記事で取り上げた課題は、サイトを継続的に運用し続けることで初めて解決されます。単発の対応では数か月で同じ症状が戻ってくるため、毎月触り続ける仕組みを組むのが結局もっとも経済的です。

社内に技術者がいない場合や、保守担当が不在で現状を誰も把握していない場合は、技術判断を丸ごと任せられる継続運用代行を使うのが現実的な選択肢になります。弊社では TANTOU という AI 活用型の運用代行で、WordPress 本体・プラグインのアップデート、構造改修、リライト、AI 検索引用対策、リード獲得導線設計までを一気通貫で支援しています。

AI活用 × 継続運用代行

TANTOU ─ 技術者ゼロでも回る WordPress 運用を、AI フライホイールで

WordPress 本体・プラグインのアップデート、構造改修、リライト、AI 検索引用対策、リード獲得導線まで、AI フライホイールで継続運用。10 課題を月次で潰し続け、BtoB・BtoC 問わず WordPress サイトを月を追うごとに高品質化します。

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澤田 翔太(Shota Sawada)
この記事を書いた人

澤田 翔太

株式会社クリプタル 代表取締役

1988年生まれ、慶應義塾大学卒。創業メンバーとして関わった株式会社セールスサポートを株式会社ネオマーケティング(東証STD 4196)に売却。株式会社クリプタルでも複数の事業立ち上げと売却を経験し、2022年9月には婚活・恋愛メディア「シッテク」「婚活会議」を株式会社ベビーカレンダー(東証GRT 7363)へ売却。現在はAI業務支援事業、TANTOU事業、グロースハック支援事業、メディア事業、SEOコンサルティング事業を手がける。