AI × 開発効率化OpenAI / 2026年5月

OpenAI 2026年5月発表まとめ|GPT-5.5 Instant・ChatGPT for Excel/Google Sheets・Codex Goal Mode


5 月 5 日には新しい既定モデル GPT-5.5 Instant が全 ChatGPT ユーザーに展開され、ChatGPT for Excel / Google Sheets が全プランで一般提供になりました。あわせて、4 月に公開された GPT-5.5 が Codex の基盤モデルになり、Codex CLI は Goal Mode の既定化や会話履歴検索を加えています。新モデルの大型発表というより、既存モデルを既定に据え、現場の作業面へ広げた 1 か月でした。

公開2026.05.31
最終更新2026.05.31
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AI × 開発効率化OpenAI / 2026 年 5 月

OpenAI 2026年5月
発表まとめ

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本記事の結論
2026 年 5 月は「新モデル発表」より「既定モデルの入れ替えと作業面への展開」の月

5 月最大の動きは 5 月 5 日で、GPT-5.5 Instant が ChatGPT の新しい既定モデルとして全ユーザーに展開され、同じ日に ChatGPT for Excel / Google Sheets が全プランで一般提供(GA: General Availability)になりました。 新しいフラッグシップ GPT-5.5 そのものは 4 月 23 日に登場済みで、5 月はその GPT-5.5 を ChatGPT の既定・Codex の基盤・スプレッドシート作業面へと広げた 1 か月でした。

開発者向けでは、Codex の基盤モデルが GPT-5.5 に切り替わり、Codex CLI が Goal Mode の既定化(5 月 21 日)と会話履歴検索(5 月 26 日)を追加しています。 「人間が 1 操作ずつ指示する」から「目標を渡して自走させる」方向は、 Anthropic(Claude Code の Auto Mode・/goal)と OpenAI(Codex の Goal Mode)の双方で同時に進んでいます。

01.結論:2026年5月の OpenAI 動向ハイライト

2026 年 5 月の OpenAI は、4 月 23 日に公開したフラッグシップ GPT-5.5 を、 消費者向け(ChatGPT の既定モデル)と業務向け(スプレッドシート・Codex)の両面へ素早く展開した月でした。 GPT モデル全体の流れはChatGPT・GPT モデル進化の年表に、Codex の流れはOpenAI Codex 進化の年表に、それぞれ別記事として年表でまとめています。本記事は 5 月単月の発表を一覧で押さえる位置づけです。

まず 5 月の主要トピックを発表日順に並べると次のとおりです。

時期出来事ハイライト
2026 年 5 月 26 日Codex CLI 会話履歴検索を追加過去の会話を本文一致で検索。--profile を正準セレクタ化、MCP の OAuth 対応も追加
2026 年 5 月 21 日Codex Goal Mode が既定化実験扱いを外し、Codex アプリ / IDE 拡張 / CLI で既定有効。目標達成まで数時間〜数日の自走に対応
2026 年 5 月 18 日Codex CLI トークン使用量表示などを更新ファイル / ディレクトリ / プラグイン / スキルを横断する「@」ピッカーなどを追加
2026 年 5 月 5 日ChatGPT for Excel / Google Sheets が一般提供全プランで GA。GPT-5.5 駆動。金融データ連携も拡充
2026 年 5 月 5 日GPT-5.5 Instant が ChatGPT 既定モデルに高難度プロンプトで GPT-5.3 Instant 比 52.5% 少ない誤情報。チャット内で文章・コードブロックを生成
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Anthropic 2026年5月発表まとめ

同じ 2026 年 5 月の Anthropic 側の発表(Code with Claude 2026・Managed Agents・Auto Mode・金融サービス展開)を、新しい順にまとめています。

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02.GPT-5.5 Instant:ChatGPT の新しい既定モデル(5/5)

2026 年 5 月 5 日、OpenAI は GPT-5.5 Instant を ChatGPT の新しい既定モデルとして全ユーザーに展開しました。 4 月 23 日に登場した GPT-5.5 を、応答速度を優先する Instant 系として調整したモデルで、 無料ユーザーを含むすべての ChatGPT 利用者に届く点が大きな変化です。

項目発表内容
誤情報の削減医療・法律・金融など高難度プロンプトで、GPT-5.3 Instant 比 52.5% 少ない誤情報(OpenAI 内部評価)
応答スタイルより自然で読みやすい応答に。過度に長い・箇条書きに偏った応答を減らす方向に調整
チャット内生成文章ブロック・コードブロックをチャット応答の中で直接生成
提供範囲ChatGPT の既定モデルとして全ユーザーへ展開(無料ティアを含む)

TechCrunch も GPT-5.5 Instant を ChatGPT の新しい既定モデルとして報じています。誤情報の削減幅は OpenAI 自身の内部評価で、外部の独立検証値ではない点に注意が必要ですが、 既定モデルが入れ替わると、特別な設定をしていない大多数の利用者の体験が一斉に変わります。 社内で ChatGPT を使うチームは、回答の文体や長さが変わったときに、 モデル更新が背景にある可能性を押さえておくと混乱を避けやすくなります。

03.パーソナライゼーション強化:過去チャット・ファイル・Gmail(5/5)

同じ 5 月 5 日には、過去のチャット・アップロード済みファイル・連携した Gmail を踏まえて 応答を個別化する強化も発表されました。 まず Plus / Pro の Web で展開され、モバイルと、その後 Free / Go / Business / Enterprise への拡大が案内されています。

利用者側からは、古くなった記憶を訂正したり「関連なし」と印を付けたりでき、 記憶のソース(どの会話・ファイルに基づくか)も確認できる設計です。 業務利用では、連携範囲(とくに Gmail のような外部データ)と、 どの情報がモデルの応答に使われるかを、組織のデータ取り扱い方針と突き合わせて確認しておくのが安全です。

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運用上の注意
既定モデル更新と Gmail 連携は、設定の棚卸しとセットで

既定モデルの入れ替えと、過去チャット・ファイル・Gmail を踏まえた個別化は、いずれも 利用者が明示操作をしなくても挙動が変わる変更です。 機密を含む業務での利用は、連携をオンにする前に、メモリ・データ連携の設定範囲を一度棚卸ししてから広げると、 想定外の情報がモデルに渡る事態を避けやすくなります。

04.ChatGPT for Excel / Google Sheets が全プランで一般提供(5/5)

ChatGPT for Excel / Google Sheets は、2026 年 3 月 5 日に GPT-5.4 ベースのベータとして先行公開されていましたが、 5 月 5 日に GPT-5.5 駆動で全プランの一般提供(GA)になりました。 OpenAI は同時に ChatGPT for Excel と金融データ連携の拡充 を発表しています。

スプレッドシートのサイドバーから、複数シート・数式・参照を含むファイルの作成・更新・説明を 自然言語で指示できる点が中心です。金融データ連携では、FactSet・Dow Jones Factiva・LSEG・Daloopa・S&P Global・Moody's などの 外部データに ChatGPT 内からアクセスできるとされています。

項目内容
提供形態Excel / Google Sheets のサイドバー型アドイン
駆動モデルGPT-5.5(3 月のベータは GPT-5.4)
提供範囲Free / Go / Plus / Pro / Business / Enterprise / Edu / K-12(GA は 5 月 5 日)
金融データ連携FactSet・Dow Jones Factiva・LSEG・Daloopa・S&P Global・Moody's など
無料プレビュー公開当初、Business / Enterprise / Edu / K-12 には 6 月 2 日までの無料プレビューが設けられました(以後は各プランの利用条件に従う)

同じ 5 月 5 日には Anthropic も Microsoft 365(Excel / PowerPoint / Word / Outlook)統合と金融サービス向け展開を発表しており、 スプレッドシートを含む業務アプリの作業面に AI を直接組み込む動きは、両社で同時に進んでいます。 Anthropic 側の同月の発表は別記事にまとめています。

05.Codex:GPT-5.5 基盤化と Goal Mode・会話履歴検索

開発者向けでは、4 月 23 日に公開され、翌 24 日に API 提供が始まった GPT-5.5 が Codex の基盤モデルになりました。 OpenAI は GPT-5.5 を、複雑なコーディング・コンピュータ操作・知識労働・調査ワークフロー向けのフラッグシップと位置づけ、 GPT-5.4 より少ないトークンで同等以上の結果を出すと説明しています。 NVIDIA は、Codex を支える GPT-5.5 が GB200 NVL72 のラックスケール基盤で動いている ことを公表しています。

Codex CLI 側は、5 月だけで複数回のリリースを重ね、目標達成まで自走する常駐型のエージェントへ寄せています。 とくに大きいのが、5 月 21 日の Goal Mode 既定化と、5 月 26 日の会話履歴検索です。

時期リリース主な変更
2026 年 5 月 26 日Codex CLI v0.134.0会話履歴の検索(本文の大文字小文字を区別しない一致・プレビュー表示)。--profile を正準セレクタ化、MCP サーバー単位の環境指定と OAuth 対応
2026 年 5 月 21 日Codex CLI v0.133.0Goal Mode を既定で有効化。専用ストレージとターンごとの進捗追跡を追加。Codex アプリ / IDE 拡張 / CLI で利用可
2026 年 5 月 18 日Codex CLI v0.131.0トークン使用量の合算表示、ファイル / ディレクトリ / プラグイン / スキルを横断する「@」ピッカー、Markdown 表のレスポンシブ表示

Goal Mode は、目標を渡すと Codex がその達成に向けて数時間〜数日にわたり自走するモードです。 Codex 側のリリースや変更点は OpenAI Developers の Codex 変更履歴 で確認できます。Anthropic の Claude Code も同時期に Auto Mode と /goal コマンドで「目標達成まで自走させる」方向を強めており、 両者の併用ワークフローは別記事に整理しています。

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06.GPT-5.5 のベンチマーク:SWE-Bench Pro 58.6%・Terminal-Bench 2.0 82.7%

5 月に各面へ展開された GPT-5.5 は、4 月 23 日の公開時に OpenAI が複数のベンチマーク値を公表しています。実世界の GitHub Issue 解決を測るSWE-Bench Pro(Public)で 58.6%、コマンドライン操作の Terminal-Bench 2.0 で 82.7%、20 時間規模のコーディングタスクを測る内部ベンチマーク Expert-SWE で 73.1% を記録しています。

注意したいのは、GPT-5.5 では従来の SWE-bench Verified に代えて、より難度の高い SWE-Bench Pro が中心に公表されている点です。 SWE-bench Verified(GPT-5 で 74.9%)と SWE-Bench Pro は別のベンチマークで、スコアを直接は比較できません。 過去世代を含む SWE-bench Verified スコアの推移は、別記事の年表に折れ線でまとめています。

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07.これからの要チェックポイント

2026 年 5 月末時点で観測している項目を、本記事の更新時に拾うべきトピックとして残します。

  • GPT-5.6 の有無: 5 月中旬に Codex のログへ gpt-5.6 を指す記述が一時的に現れたと報じられていますが、 OpenAI による公式発表・API 提供・ベンチマークの公開はなく、公開情報だけでは存在を断定できません。次期マイナー更新が出るかを継続して確認します。
  • GPT-5.5-Codex 系列の登場: GPT-5.3-Codex まで続いてきた Codex 専用チューニング版が、GPT-5.5 ベースで出るのか、 それとも汎用 GPT-5.5 を Codex でそのまま使う構成が続くのか
  • 既定モデル更新の頻度: GPT-5.5 Instant のように、特別な操作なしで全ユーザーの体験が変わる既定モデルの差し替えが、 今後どのくらいの間隔で起きるか
  • 作業面(スプレッドシート等)への展開: Excel / Google Sheets に続き、ほかの業務アプリの作業面へ ChatGPT がどこまで組み込まれるか
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08.よくある質問(FAQ)

2026 年 5 月の OpenAI の最大の発表は何ですか?

5 月 5 日に GPT-5.5 Instant が ChatGPT の新しい既定モデルとして全ユーザーに展開され、 同日に ChatGPT for Excel / Google Sheets が全プランで一般提供(GA)になったことです。 新しいフラッグシップ GPT-5.5 自体は 4 月 23 日に登場済みで、5 月はそれを ChatGPT の既定・Codex の基盤・スプレッドシート作業面へ広げた月でした。

GPT-5.5 Instant と GPT-5.5 はどう違いますか?

GPT-5.5 は 4 月 23 日に公開された OpenAI のフラッグシップモデルで、 GPT-5.5 Instant はそれを応答速度優先で調整した派生です。 GPT-5.5 Instant は 5 月 5 日に ChatGPT の既定モデルとして全ユーザーへ展開され、 高難度プロンプトで GPT-5.3 Instant 比 52.5% 少ない誤情報(OpenAI 内部評価)とされています。

ChatGPT for Excel / Google Sheets はいつから使えますか?

2026 年 3 月 5 日に GPT-5.4 ベースのベータとして先行公開され、 5 月 5 日に GPT-5.5 駆動で全プランの一般提供(GA)になりました。 Free / Go / Plus / Pro / Business / Enterprise / Edu / K-12 で利用でき、 公開当初は Business / Enterprise / Edu / K-12 に 6 月 2 日までの無料プレビューが設けられました。

Codex の Goal Mode とは何ですか?

Goal Mode は、目標を渡すと Codex がその達成に向けて数時間〜数日にわたり自走するモードです。 2026 年 5 月 21 日の Codex CLI v0.133.0 で実験扱いが外れて既定で有効になり、 Codex アプリ・IDE 拡張・CLI で利用できます。専用ストレージとターンごとの進捗追跡を備えます。

GPT-5.5 のコーディング性能はどのくらいですか?

OpenAI の 4 月 23 日公開時の発表では、SWE-Bench Pro(Public)で 58.6%、 Terminal-Bench 2.0 で 82.7%、20 時間規模のタスクを測る内部ベンチマーク Expert-SWE で 73.1% を記録しています。 GPT-5.5 では従来の SWE-bench Verified に代えて、より難しい SWE-Bench Pro が中心に公表されているため、 過去世代の SWE-bench Verified(GPT-5 で 74.9%)とは直接比較できません。

GPT-5.6 はもう出ているのですか?

2026 年 5 月末時点では、OpenAI による公式発表・API 提供・ベンチマークの公開はありません。 5 月中旬に Codex のログへ gpt-5.6 を指す記述が一時的に現れたと報じられましたが、 公開情報だけでは存在を断定できません。次期マイナー更新が出るかは継続して確認する段階です。

09.まとめ

2026 年 5 月の OpenAI は、4 月 23 日に公開した GPT-5.5 を、ChatGPT の既定モデル(GPT-5.5 Instant)・ スプレッドシートの作業面・Codex の基盤へと一気に広げた月でした。 5 月 5 日には GPT-5.5 Instant が全 ChatGPT ユーザーの既定になり、ChatGPT for Excel / Google Sheets が全プランで一般提供になりました。 Codex CLI は Goal Mode の既定化(5 月 21 日)と会話履歴検索(5 月 26 日)を加え、目標を渡して自走させる方向を強めています。

既定モデルの差し替えや、過去チャット・ファイル・Gmail を踏まえた個別化は、利用者が明示操作をしなくても挙動が変わります。 機密を含む業務での利用は、メモリ・データ連携の設定範囲を棚卸ししてから広げるのがおすすめです。 対象は 5 月に発表された内容までです。6 月以降の発表は月ごとに別の記事へまとめています。

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澤田 翔太(Shota Sawada)
この記事を書いた人

澤田 翔太

株式会社クリプタル 代表取締役

1988年生まれ、慶應義塾大学卒。創業メンバーとして関わった株式会社セールスサポートを株式会社ネオマーケティング(東証STD 4196)に売却。株式会社クリプタルでも複数の事業立ち上げと売却を経験し、2022年9月には婚活・恋愛メディア「シッテク」「婚活会議」を株式会社ベビーカレンダー(東証GRT 7363)へ売却。現在はAI業務支援事業、TANTOU事業、グロースハック支援事業、メディア事業、SEOコンサルティング事業を手がける。