AI × 業務活用Seedance 2.5|料金・使い方と公式ルートの見分け方

Seedance 2.5の料金と使い方|公式・非公式の見分け方とデータの扱い


ByteDanceの動画生成モデルSeedance 2.5は、30秒の映像と音声を1回の生成でまとめて作れる点が話題になりました。日本から使えるのか、いくらかかるのかを調べようとすると、検索結果には似た名前のサイトが大量に並び、どれが公式なのか判断しづらい状態になっています。本記事では公式が提供している経路だけを先に整理し、そのうえで料金を公式の課金式から自分で計算する方法と、紛らわしいサイトを見分ける基準をまとめます。

公開2026.08.13
最終更新2026.08.13
読了 25 分 / 約10,700字
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AI × 業務活用Seedance 2.5|料金・使い方と公式ルートの見分け方

Seedance 2.5の
料金と使い方

01.結論:日本から使える公式ルートは2つ

Seedance 2.5は、ByteDanceの研究部門ByteDance Seedが2026年7月31日に公開した動画生成モデルです。日本から追加の手続きなしに使える公式の経路は、ブラウザで操作するDreaminaと、開発者向けのBytePlus ModelArkの2つに絞られます。

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この記事の結論

まず試すならDreaminaの日本語ページを開き、モデルの選択欄でDreamina Seedance 2.5を選びます。それ以外のサイトは、公式APIを再販している事業者か、出所を確認できないサービスのどちらかです。

経路運営日本から向いている使い方
DreaminaByteDance(CapCut)使えるブラウザだけで完結する。まず試す、単発の制作に向く
BytePlus ModelArkByteDance(海外向けクラウド)使える自社のサービスや社内ツールへ組み込む、量産する
火山引擎(Volcano Engine)ByteDance(中国国内向けクラウド)対象外中国国内の法人向け。海外からの利用は想定されていない
即夢AI(Jimeng)・DoubaoByteDance(中国国内向け)対象外中国国内の個人向けアプリ。発表時の先行提供先

ByteDance Seedの発表では、Seedance 2.5は即夢AIとDoubao Proから提供が始まり、BytePlus ModelArk経由のAPIは後追いになると案内されていました。その後BytePlus ModelArkのドキュメントにDreamina Seedance 2.5のチュートリアルとプロンプトガイドが並び、2026年8月11日の更新が記録されています。海外からAPIで使う道は開いた状態です。

02.Seedance 2.5でできること

ByteDance Seedの発表によると、Seedance 2.5は30秒の高品質な映像と音声を1回の生成で作り、そこから複数回の延長ができます。参照として渡せる素材は、画像が30点、動画が10点、音声が10点までです。

1回で作れる長さと編集の手間

動画生成モデルはこれまで数秒から十数秒のクリップを作り、それをつないで1本にする使い方が中心でした。つなぎ目のたびに人物の顔つき・服装・照明が変わってしまうため、編集で調整する手間がかかります。1回の生成で30秒まで通せるようになると、この調整作業そのものが減ります。

Dreaminaの製品ページでは、標準のモードで最大30秒、ベータ版のロングビデオモードで最大180秒まで延長できると案内されています。長い生成でも人物の同一性・照明・動き・シーンの一貫性を保つことを狙った設計だと説明されています。

映像と音声の同時生成

映像を作ってから別の仕組みで音を付けるのではなく、1つのモデルの中で映像と音声を同時に生成する構成になっています。効果音やセリフの口の動きを後からタイミング合わせする作業が減るため、短い尺の広告やSNS向けの動画では工程がまとまります。複数の種類のデータを1つのモデルで扱う設計そのものは、マルチモーダルAIとは|テキスト・画像・音声・動画・Computer Useの現状で整理しています。

日本語のプロンプトと日本語の音声に対応

Dreaminaの製品ページによると、対応言語には中国語・英語・スペイン語・インドネシア語・マレー語・タイ語・アラビア語・ポルトガル語・ベトナム語・日本語・韓国語などが含まれます。日本語で指示を書いてそのまま生成でき、日本語のセリフを含む出力も作れます。

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解像度について

解像度の上限は、ByteDance Seedの発表にもDreaminaの日本語ページにも明示されていません。費用は解像度で大きく変わるので、実際に使うプラットフォームの設定画面で選べる値を先に確認しておくと見積もりがぶれません。

03.ブラウザだけで使う:Dreaminaの手順

Dreaminaは、動画編集アプリCapCutと同じくByteDanceが運営する生成プラットフォームです。インストールは不要で、ブラウザとアカウントがあれば始められます。

DreaminaでSeedance 2.5の動画を作るまで
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    URLを直接入力して開く

    dreamina.capcut.com/ja-jp をアドレスバーに直接入力します。検索結果の広告枠や上位リンクから入ると、似た名前の別サービスに着地することがあります。

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    アカウントでログインする

    Googleアカウントやメールアドレスでログインします。クレジットカードの登録を求められる画面が最初に出てきたら、開いているのが公式サイトかどうかを確認してください。

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    AI動画の生成画面を開く

    メニューからAI動画ジェネレーターを選びます。テキストから作る、画像から動かすなど、入力の種類ごとに画面が分かれています。

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    モデルをDreamina Seedance 2.5に切り替える

    モデルの選択欄には複数の世代が並びます。既定では別のモデルが選ばれていることがあるため、生成前に必ず2.5になっているかを見ます。

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    プロンプトと参照素材を入れる

    日本語のプロンプトが使えます。人物やプロダクトの見た目を固定したいときは、参照画像を渡すと生成のたびに姿が変わる問題を抑えられます。

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    生成してダウンロードする

    生成にはクレジットを消費します。無料のデイリークレジットの範囲では短い尺の確認にとどめ、本番の尺は設定を固めてから回すと無駄が出ません。

手順はDreaminaの日本語ページの画面構成に沿っています。画面の名称は更新されることがあります。

つまずきやすいのは4番目のモデル選択です。プラットフォーム側は複数世代のモデルを並行して提供しているため、既定のまま生成すると別の世代で出力されます。生成結果が発表内容と違うと感じたときは、まずモデルの選択を確認してください。

04.自社サービスに組み込む:BytePlus ModelArk

BytePlus ModelArkは、ByteDanceが海外向けに提供しているモデル実行基盤です。中国国内向けの火山引擎(Volcano Engine)に対応する海外版にあたり、Seedanceのほか画像生成のSeedreamなども同じ基盤から呼び出せます。動画を大量に作る、既存の業務システムから自動で生成する、といった用途はこちらになります。

ドキュメントにはDreamina Seedance 2.5のチュートリアルとプロンプトガイドが公開されています。プロンプトガイドは、カメラワークや被写体の指定をどう書くと安定するかをまとめたもので、Dreaminaの画面から使う場合にも参考になります。

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APIを名乗るサービスに注意

Seedanceの前の世代では、公式APIが提供される前から「Seedance API」を名乗るサービスが出回りました。ブラウザ版の操作を自動化して裏でログインさせるもの、名前だけ差し替えて旧世代のモデルを動かすものなどが確認されています。導入前に、公式ドキュメントに載っているモデル識別子と課金体系がそのまま使えるかを確かめてください。

05.料金:公式の課金式から出す1本あたりの実コスト

費用の決まり方は、ブラウザから使うDreaminaとAPIから使うBytePlus ModelArkで異なります。APIのほうは計算式が公開されているので、作りたい尺と解像度を当てはめれば自分で見積もれます。

APIの課金の決まり方

BytePlus ModelArkの料金は、生成する映像の情報量をトークンに換算して課金します。公開されている計算式は次のとおりです。

トークン数 =(入力動画の秒数 + 出力動画の秒数)× 出力の横幅 × 出力の高さ × フレームレート ÷ 1024

単価は、動画を入力しない場合が100万トークンあたり10.70米ドル、動画を入力する場合が6.40米ドルです。動画を参照として渡すと単価は下がりますが、入力した動画の秒数もトークン数に加算されるため、合計額が下がるとは限りません。

この式に24フレーム毎秒と720p(1280×720)を当てはめると、5秒の生成は108,000トークンとなり、10.70米ドルの単価では約1.16米ドルになります。BytePlusが料金の例として示している金額と一致するため、式と単価の組み合わせはそのまま使えます。

秒数と解像度ごとの目安

同じ式で、実際に使いたい尺と解像度を計算したものが次の表です。動画を入力しない場合の金額で、24フレーム毎秒を前提にしています。

解像度5秒10秒30秒
480p(854×480)約0.51米ドル約1.03米ドル約3.08米ドル
720p(1280×720)約1.16米ドル約2.31米ドル約6.93米ドル
1080p(1920×1080)約2.60米ドル約5.20米ドル約15.60米ドル

円に直すときは為替が挟まります。レートは動くので、下のツールで当日のレートを使って計算してください。表に無い秒数・解像度でも、トークン数から費用を出せます。

ドル円換算・API費用計算
ツール単体ページで開く

為替レートは毎日更新しています。秒数や解像度を変えると、この記事の表に無い条件でも費用を出せます(ブラウザ内で計算、サーバー送信なし)。

2026-09-27 時点のレート(毎日更新)

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6.93米ドル = 1,091円

トークン数:648,000(=(入力秒数+出力秒数)× 幅 × 高さ × フレームレート ÷ 1024)

費用は秒数にも画素数にも比例します。どちらを削るかは、削れる幅で決まります。30秒を10秒にすれば約67%減、解像度を1段下げる(1080p→720p、720p→480p)と約56%減です。解像度を1段下げるのは、尺を30秒から13秒程度に詰めるのと同じくらいの効果だと考えると比べやすくなります。

Dreaminaのクレジット課金

ブラウザから使うDreaminaは、トークンではなくクレジットを消費する方式です。無料のデイリークレジットが毎日付与され、有料プランに入る前に機能を確認できると公式のFAQに書かれています。有料プランの金額はログイン後の購入画面に表示されるため、始める前に自分のアカウントで確認してください。

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見積もりの前提

ここに挙げた金額は、公式が公開している計算式と単価から算出した目安です。単価・為替・プラットフォームごとの上乗せで変わるので、本番の予算を固める前に実際の請求で確かめてください。以降の章でも、費用の話はこの前提で読んでください。

06.似た名前のサイトが多い理由と、公式の見分け方

「Seedance 2.5」で検索すると、Seedanceという語を含むドメイン、綴りを1文字だけ変えたドメイン、別のモデル名を冠しながらSeedance 2.5のページを持つサイトが並びます。これはSeedanceに限った現象ではなく、話題になったモデルの名前で検索需要が立ち上がると起きる、動画生成分野に共通の構図です。

検索結果に出てくる3種類のサイト

検索結果に出てくるサイトは、性質の異なる3種類が混ざっています。種類が違えば、確かめるべきことも変わります。

種類何をしているか確かめること
公式ByteDanceが自社で運営する。Dreamina、BytePlusのクラウド、開発元のByteDance Seed。ドメインが公式のものか。ブックマークして次回からそこへ入る。
正規の再販・統合公式APIを呼び出し、独自の画面や課金をかぶせる。複数モデルをまとめて扱えるものが多い。運営者情報、実際に動くモデルの表示、解約手段、料金の内訳。
出所を確認できないどのモデルが動くのか、誰が運営しているのかを明示しない。名前とスクリーンショットだけで集客する。支払う前に離れる。カード情報を入れない。

2つ目の種類がすべて問題というわけではありません。公式APIを使って独自の編集機能を載せる事業者は正当なビジネスで、日本語のサポートが付くなど利点もあります。判断が必要なのは、その事業者が何を提供しているのかを自分で確認できるかどうかです。

出所を確認できないサービスで起きること

3つ目の種類を避けるべき理由は、「なんとなく怪しいから」ではありません。運営者と仕組みが分からないと、次のような形で実害が出ます。

  • Dreaminaのアカウントが止まる可能性があります。公式APIが無い時期に出回った代行サービスには、利用者のアカウントでブラウザ版に自動ログインして生成する方式がありました。アカウント情報を渡すことになり、規約違反として停止されても文句を言えません
  • 払った対価と違うモデルが動くことがあります。表示はSeedance 2.5でも、生成できる尺が極端に短い、音声が付かない、参照素材を受け付けないといった場合は、別の世代や別のモデルが動いています
  • 解約できず、課金が続きます。解約の導線が用意されていない、問い合わせ先が書かれていないサービスでは、止める手段がカードの利用停止しか残りません
  • 返金や解約を請求する相手が特定できません。特定商取引法に基づく表記がないと、事業者名も所在地も分からず、消費生活センターに相談する際の相手方すら書けません
  • アップロードした素材を回収できません。学習利用の有無・保持期間・第三者提供の記載がないサービスに社外秘の素材を入れると、あとから削除を求める根拠がありません

いずれも、支払う前に画面を見れば分かることばかりです。次の2つの見出しは、その確認手順をまとめたものです。

ByteDanceが運営しているドメイン

公式かどうかを判断する起点は、運営元が同じドメイン群に収まっているという事実です。ByteDanceが直接運営しているのは次の4つで、これ以外は運営者が別になります。

ドメイン位置づけ
dreamina.capcut.comブラウザから使う生成プラットフォーム。日本語ページあり
byteplus.com海外向けクラウド。ModelArkからAPIで呼び出す(対応言語は英語)
volcengine.com中国国内向けクラウド。海外からの利用は対象外
seed.bytedance.comモデルを開発するByteDance Seedの研究サイト。発表や仕様の一次情報

支払う前に確認する項目

検索から入ったサイトで課金しようとしているなら、次の項目を先に見てください。1つでも欠けていれば、その場では支払わない判断ができます。

課金前チェック
  • ✓ URLをアドレスバーに直接入力して開いたか(検索結果や広告からの遷移ではないか)
  • ✓ 特定商取引法に基づく表記があり、事業者名と連絡先が書かれているか
  • ✓ 実際に動くモデルの名前とバージョンが画面に表示されるか
  • ✓ 解約の手順が、申し込みと同じ場所に書かれているか
  • ✓ 「公式」「独占先行アクセス」を掲げていないか
  • ✓ 生成できなかったときの扱い(返金・再試行)が書かれているか

日本語で日本の利用者に有料サービスを提供する場合、特定商取引法に基づく表記が求められます。表記が見当たらない、あるいは事業者名が書かれていないサイトは、この時点で判断材料が足りません。海外事業者でも、日本語で販売しているなら確認する価値のある項目です。

名前だけ差し替える手口

出力を見て気づく方法もあります。Seedance 2.5だと表示されているのに、生成できる尺が極端に短い、音声が付かない、参照素材を受け付けないといった場合は、別の世代や別のモデルが動いている可能性があります。発表されている仕様と実際の挙動が合っているかを、少額の課金で確かめてから本番に使ってください。

07.原価から見る「無制限」プラン

Seedanceを扱うサイトには、定額で本数制限なしをうたうプランを掲げるものがあります。これが成り立つかどうかは、公式APIの原価から逆算すると見当がつきます。

前章の計算では、720pの30秒動画は1本あたり約6.93米ドルでした。仮に月額30米ドルの定額プランだとすると、5本目の生成で原価を超えます。1080pなら2本で超えます。事業者が公式APIを使っている限り、本数を制限しないまま採算が合う構造にはなりません。

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無制限の裏側にあるもの

そのため、無制限をうたうプランには何らかの仕組みが働いていると考えるのが自然です。混雑時に待ち行列へ回す、解像度や秒数に上限を設ける、実際には別のモデルを動かす、といった制限が考えられます。ほかにも、期間限定の販促として赤字を許容している、大口契約で公開価格より安い単価を得ている、あまり使わない利用者が多く使う利用者の分を埋めている、といった説明が付く場合もあります。どれが働いているかは外からは分かりません。問題なのは無制限という言葉そのものではなく、条件が書かれていないことです。

この検算は他のモデルにも使えます。公開価格で何本目に原価を超えるかが分かれば、そのプランがどれくらいの本数を想定しているのかを見積もれるので、条件の書かれ方とあわせて自分で判断できます。

08.著作権・商用利用・アップロードするデータ

Seedanceを業務で使うなら、費用よりも先に決めておくことがあります。前の世代で起きた出来事が、そのまま運用ルールを作る理由になります。

前の世代で起きたこと

Seedance 2.0が2026年2月に中国で公開された直後、既存の映画やアニメのキャラクターに酷似した映像が大量に生成されました。ディズニーは2026年2月13日、ByteDanceへ差止めを求める通告を送っています。自社作品のキャラクターが無断で扱われている、という主張です。米国の業界団体である全米映画協会(MPA: Motion Picture Association)も、侵害行為の即時停止を求めました。

日本のキャラクターも対象になりました。ウルトラマン・名探偵コナン・ドラえもんなどを使った動画が広がり、AI戦略担当相は2026年2月13日の閣議後記者会見で「著作権者の許諾がなく、既存の著作物が活用される状況であれば、これは看過できるものではない」と述べ、関係省庁と連携して事案を精査するよう指示しました。

ByteDance側も保護機能の強化を表明し、ハリウッド作品の知的財産を使った動画の生成を防ぐ方針を示しました。ただし、対策が入ったから安心して使えるという結論にはなりません。生成物の責任は使う側に残ります。

アップロードした素材の扱い

参照素材として渡す画像や動画は、生成のためにプラットフォーム側へ送信されます。送信されること自体より、送信後にどう使われるかが業務上の判断を分けます。

Dreaminaのプライバシーポリシーから読み取れるのは、次の4点です。

  • 学習に使われます。収集した情報の利用目的に「機械学習モデルやアルゴリズムを含む自社技術の訓練と改善」が挙げられています
  • 保持期間に日数の定めはありません。「サービスを提供するために必要な期間」とだけ書かれています
  • 学習利用だけを拒否する導線は見当たりません。マーケティングメールの配信停止は用意されていますが、それとは別の話です
  • 顔と身体の特徴は例外です。抽出したデータは依頼されたサービスの提供が終わり次第削除し、第三者とは共有しないと明記されています

BytePlus ModelArkのように事業者向けのクラウド経由で使う場合は、契約するプランや規約によって扱いが変わります。BytePlusの規約・ポリシーは公開されていますが、APIへ送信した入力と出力を学習に使うかどうかについて、公開情報だけでは確認できませんでした。事業者向けの経路を使うなら、契約前にこの点を明示的に確認してください。

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社外に出せない素材の扱い

個人向けのDreaminaに未公開の企画書・顧客の製品画像・社外秘の資料をアップロードすることは、学習に使われる前提で判断する必要があります。差し支えのある素材を扱うなら、権利や機密の条件を契約で詰められる事業者向けの経路を選ぶか、その素材を使わない構成に切り替えるかの二択になります。

社内で先に決めておくこと

運用ルールの下書き
  • ✓ 実在の人物・他社のキャラクターに似た出力は公開前に差し戻す、という基準を明文化する
  • ✓ 公開前に誰が確認するかを決める(生成した本人以外の目を1つ通す)
  • ✓ クライアントワークでは、AI生成物を含むことと確認体制を先方と合意しておく
  • ✓ 参照素材として渡してよい情報の線引きを決め、社外秘を含む素材は対象外にする
  • ✓ 使うプラットフォームの利用規約と、生成物の権利の扱いを保存しておく

09.目的別の選び方

ここまでの内容を、やりたいことから引ける形にまとめます。

やりたいこと選ぶ経路注意点
どんな動画が作れるか試したいDreamina(無料クレジット)モデルの選択が2.5になっているかを毎回見る。短い尺で設定を固めてから長い尺を回す
SNS用の短い動画を数本作りたいDreamina(有料プラン)金額はログイン後の購入画面で確認する。年払いの割引が用意されている場合がある
自社サービスや社内ツールに組み込みたいBytePlus ModelArk解像度と秒数から費用が決まる。上限を設けないと想定外の請求になりやすい
日本語のサポートが欲しい国内事業者の統合サービス公式APIを使っているか、どのモデルが動くかを申し込み前に確認する
クライアントワークで使いたい経路より先に運用ルール確認体制と権利の扱いを決めてから着手する。生成物の責任は使う側に残る

10.よくある質問(FAQ)

Seedance 2.5は日本から使えますか?

使えます。ByteDanceが直接運営する経路のうち、ブラウザで使うDreaminaは日本語ページが用意されており、生成モデルの一覧にDreamina Seedance 2.5が並んでいます。開発者向けのBytePlus ModelArkも海外向けのクラウドサービスで、Seedance 2.5のドキュメントが公開されています。一方、即夢AI(Jimeng)やDoubaoは中国国内向けのサービスです。

VPNや中国の電話番号は必要ですか?

Dreaminaを使う限りは不要です。日本語版のページがそのまま開き、Googleアカウントなどでログインできます。VPNや中国の電話番号を求めてくるサイトは、ByteDanceが運営する経路ではない可能性が高いため、URLを確認してください。

無料で試せますか?

試せます。Dreaminaは毎日付与される無料クレジットを用意していて、有料プランに入る前にSeedance 2.5を含む機能を確認できると公式のFAQに書かれています。ただし無料クレジットの枠で30秒の生成を何本も回せるわけではないため、量産する段階になれば有料プランかAPIの検討が必要になります。

APIの料金はどう決まりますか?

解像度・フレームレート・秒数から計算されるトークン数に単価を掛ける従量課金です。BytePlus ModelArkの料金ページでは、動画を入力しない場合が100万トークンあたり10.70米ドル、動画を入力する場合が6.40米ドルと案内されています。同じ秒数でも解像度を上げるとトークン数が増えるため、費用は解像度の影響を強く受けます。

検索で上位に出てくるSeedance系のサイトは公式ですか?

多くは公式ではありません。ByteDanceが直接運営しているのは、Dreamina(dreamina.capcut.com)とBytePlusのクラウドサービス、そしてモデルを開発するByteDance Seedのサイトです。それ以外の生成サイトは、公式APIを呼び出して独自の画面をかぶせている事業者か、出所が確認できないサービスのどちらかになります。ByteDanceが認定代理店の一覧を公表していることは確認できないため、第三者が名乗る「公式」は検証できません。

「Seedance 2.5が無制限で使える」というプランは信用できますか?

無制限そのものが違反というわけではありませんが、条件の書き方で判断してください。公式APIの単価で計算すると、720pの30秒動画は1本あたり約7米ドルかかります。月額数十ドルの定額で本数の制限をかけないと、数本で原価を超えます。そのため、待ち行列・解像度や秒数の上限といった制限や、販促としての赤字許容・大口契約での割引など、何らかの仕組みが働いていると考えるのが自然です。条件を明記している事業者は、内容を理解したうえで選べます。何も書かれていない場合は、実際にどのモデルが動くのかを含めて確かめてください。

生成した動画を商用利用できますか?

利用するプラットフォームの規約に従います。そのうえで、Seedanceは既存キャラクターに似た映像を生成できてしまう点が問題になった経緯があるため、実在の人物や他社の著作物に似た出力をそのまま公開しない運用ルールを社内で決めてから使うことをおすすめします。制作物のチェック体制まで含めて設計してください。

Seedance 2.0との違いは何ですか?

1回の生成で作れる長さと、参照素材の扱いが変わりました。ByteDance Seedの発表によると、Seedance 2.5は30秒を1回で生成でき、そこから複数回の延長ができます。参照として画像30点・動画10点・音声10点の合計50点まで渡せる点もSeedance 2.5の特徴です。短いクリップをつなぎ合わせる工程が減るため、カットをまたいでも人物や照明が変わりにくくなります。

11.動画生成の業務への組み込み

Seedance 2.5を日本から使うこと自体は、公式のページを開いてモデルを選ぶだけで済みます。手間がかかるのはその先で、どの経路にいくら払うかの見積もり、生成物を公開してよいかの確認、社外に出せない素材の切り分けといった判断が、業務に載せる段階で必要になります。

こうした判断は動画生成に限った話ではなく、生成AIを業務へ入れるときに毎回出てくるものです。弊社でも、どのツールをどこまで使うかの線引きから運用の設計まで、社内の状況に合わせて一緒に決めるところから支援しています。

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澤田 翔太(Shota Sawada)
この記事を書いた人

澤田 翔太

株式会社クリプタル 代表取締役

1988年生まれ、慶應義塾大学卒。創業メンバーとして関わった株式会社セールスサポートを株式会社ネオマーケティング(東証STD 4196)に売却。株式会社クリプタルでも複数の事業立ち上げと売却を経験し、2022年9月には婚活・恋愛メディア「シッテク」「婚活会議」を株式会社ベビーカレンダー(東証GRT 7363)へ売却。現在はAI業務支援事業、TANTOU事業、グロースハック支援事業、メディア事業、SEOコンサルティング事業を手がける。