AI × 開発効率化Anthropic / 2026年9月

Anthropic 2026年9月発表まとめ|Opus 5.5公開・プラグイン移行


9 月は 1 日の Claude Fable 5.1 / Mythos 5.1 から 28 日の Sonnet 5.5 まで、1 か月で主要モデルが 4 つ入れ替わりました。25 日には、外部の開発者が Claude を拡張する主たる方法もプラグインへ移っています。ただし思考まわりと tool_choice の仕様が変わっているため、モデル ID の差し替えだけでは移行が終わりません。

公開2026.10.05
最終更新2026.10.05
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AI × 開発効率化Anthropic / 2026 年 9 月

Anthropic 2026年9月
発表まとめ

C
本記事の結論
2026 年 9 月は「モデルが 4 つ入れ替わり、拡張の作り方が変わった月」

9 月 1 日に Claude Fable 5.1 と Claude Mythos 5.1、22 日に Claude Opus 5.5、 28 日に Claude Sonnet 5.5 が公開されました。1 か月で主要モデルが 4 つ入れ替わり、いずれも thinking の disabled 指定が使えません (Sonnet 5.5 だけは between_tools で事前の思考を止められます)。Opus 5.5 は 入力 $4・出力 $20 で、単価の引き下げとトークン消費の減少を合わせて Opus 5 比で コストが 40% 下がったと説明されています。

開発者向けでは 9 月 25 日、Claude を拡張する主たる方法がプラグインへ移りました。MCP コネクタと Agent Skills をひとつの束にして配る形で、MCP 2.0・MCP Apps・ Enterprise Managed Auth に対応しています。製品側では Cowork とチャットが統合され、 Projects が会話単位に再設計されました。

01.2026年9月の Anthropic 動向ハイライト

2026 年 9 月の Anthropic は、1 か月で主要モデルが 4 つ入れ替わり、 外部の開発者が拡張を配る方法も変わった月でした。 Anthropic / Claude Code の進化全体の文脈は、Claude・Claude Code 進化の年表に別記事としてまとめています。本記事は 9 月単月の発表を一覧で押さえる位置づけです。

日付発表内容
9/1Claude Fable 5.1 / Mythos 5.1 を公開。$10 / $50
9/14Claude for Financial Advisors
9/15Claude for Small Business を拡充。Salesforce in Claude をベータ提供
9/16Cowork とチャットを統合。Claude Docs / Claude Slides を追加
9/17Projects を再設計
9/22Claude Opus 5.5 を公開。$4 / $20
9/23Claude Marketplace を公開
9/25拡張の主たる方法をプラグインへ。MCP 2.0 に対応
9/28Claude Sonnet 5.5 を公開。$2 / $10
9/30Claude for Government が一般提供。Claude Sonnet 4.5 を非推奨化

利用者側では、モデルの入れ替えに伴う破壊的変更への対応が先に来ます。9 月に公開された 4 つはいずれも thinking の disabled 指定が 使えず(Fable 5.1 / Mythos 5.1 / Opus 5.5 は思考そのものを止められません。Sonnet 5.5 はbetween_tools を high 以下の effort で指定すれば事前の思考を止められます)、tool_choice の any / tool が 400 エラーになります。 既存のコードをそのまま新しいモデル ID に差し替えると動かない箇所が出るため、 移行はモデル名の置換だけでは終わりません。

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02.Claude Fable 5.1 / Mythos 5.1 の公開(9/1)

この章の要点02 / 12

30 日のデータ保持が必要な Fable 5.1 / Mythos 5.1

  1. ゼロデータ保持の契約では止まる許可を取っていないワークスペースからは、エラーになる
  2. 中身は同じで、断る範囲だけが違う攻撃に使うコードの作成を断るのが Fable 5.1、緩めるのが Mythos 5.1
  3. キャッシュの読み取りだけが安くなった入出力の単価は 1 つ前の Fable 5 から変わっていない
!
実務への影響
ゼロデータ保持(ZDR)の運用では、モデル ID を差し替えても呼び出せない

Fable 5.1 / Mythos 5.1 は 30 日のデータ保持が必須で、ゼロデータ保持の契約をしている 組織・ワークスペースからは、個別の許可が無いと呼び出せません。Opus 5 は従来の設定のままで 使えていたので、移行計画の最初に置く項目になります。Mythos 5.1 はさらに Project Glasswing の承認が要る招待制で、通常の契約では使えません。

同一モデル・2 段階のセーフガード

2026 年 9 月 1 日、Anthropic は Claude Fable 5.1 と Claude Mythos 5.1 を公開しました。API のリリースノートによれば、モデル ID は claude-fable-5-1 と claude-mythos-5-1 です。 この 2 つは同じモデルで、セーフガードの水準だけが違います。

項目Claude Fable 5.1Claude Mythos 5.1
モデルの中身同一同一
提供範囲一般提供(アクセス審査なし)Project Glasswing の承認済み顧客のみ(招待制)
生物学・サイバーの扱い標準のセーフガード。見つけた脆弱性の攻撃コード作成は断る同じ領域の判定を緩める
申込経路通常の契約Anthropic / AWS / Google Cloud のアカウントチームへ問い合わせ

整理すると、Fable 5.1 は脆弱性を見つけることはできても、攻撃コードを書くことは断るという線引きです。Mythos 5.1 はその判定を、Project Glasswing で承認された限られた顧客に対してだけ緩めます。 同じ能力のモデルを 2 つに分け、緩める側は提供先を絞る設計です。なお Opus 5.5 の セーフガードを緩める仕組み(Cyber Verification Program など)とは別の枠組みで、 Mythos 5.1 の申込経路はアカウントチームへの問い合わせになります。

セキュリティ診断やレッドチーム業務で Claude を使っている場合、どちらのモデルを使うかが そのまま業務の可否になります。Fable 5.1 で断られる作業は、プロンプトの工夫で通すのではなく アカウントチームへの問い合わせで解くもの、という前提に変わりました。

料金は Fable 5 と同額($10 / $50)、キャッシュ読み取りのみ割安

項目内容
入力(100 万トークンあたり)$10(Fable 5 と同額)
出力(100 万トークンあたり)$50(Fable 5 と同額)
キャッシュ読み取り$0.25(基準入力の 0.025 倍)
コンテキスト100 万トークン(既定)
最大出力128,000 トークン
データ保持30 日保持が必須。ZDR(ゼロデータ保持)では原則使えない

入出力の単価は Fable 5 から据え置きで、キャッシュ読み取りだけが変わりです。標準の倍率が 基準入力の 0.1 倍のところ、Fable 5.1 / Mythos 5.1 は0.025 倍に設定されています(Opus 5.5 は 0.05 倍で、標準より低いのはこの 3 モデルだけです)。 同じ前提を繰り返し投げる使い方では、ここが実際の請求額を左右します。

表の最後の行について補うと、Fable 5.1 / Mythos 5.1 は30 日のデータ保持が必須で、ゼロデータ保持(ZDR)の契約をしている組織・ワークスペースからの呼び出しは、 Anthropic が個別に許可していない限り invalid_request_error の 400 エラーになります。Opus 5 は ZDR のままでも使えていたため、モデル ID を差し替えただけでは呼び出せず、アカウントチームへの確認かワークスペース単位の 保持設定が先に必要です。

400 エラーになる設定と、5.1 で新しく入った制限

移行で引っかかる設定は 2 種類あります。5.1 で新しく入ったものと、Fable 5 や Opus 5 から据え置きのものです。どちらも 400 エラーになるので対応は要りますが、 Fable 5 からの移行なら据え置きのぶんは既に済んでいます。

400 になる設定・変更影響いつから
tool_choice の any / toolauto または none に書き換える5.1 で新規
思考ブロックがモデル固有Mythos 5.1 を除く以前のモデルは、Fable 5.1 の思考ブロックを読めない5.1 で新規
2026 年 8 月 31 日以降に作成したアカウントでの履歴編集システムプロンプト・ツール定義・過去のやり取りを変えたあとに思考ブロックを再送すると 400 エラー。Mythos 5.1 はこの検査を行わない5.1 で新規(Mythos 5.1 を除く)
thinking の disabled 指定常時オンの適応的思考が必須。深さは effort で調整するOpus 5 からは新規(Fable 5 は据え置き)
thinking の enabled + budget_tokens(手動の拡張思考)thinking フィールドを外して effort へ移すFable 5・Opus 5 とも据え置き
アシスタントのプレフィル最後のターンを assistant にできない。システムプロンプトの指示か構造化出力へFable 5・Opus 5 とも据え置き
temperature / top_p / top_k の非既定値リクエストから外す。挙動の調整はプロンプトで行うFable 5・Opus 5 とも据え置き

「いつから」の列を分けたのは、Fable 5 から上げる場合と Opus 5 から移る場合で作業量が 違うためです。Fable 5 からなら上の 3 行、Opus 5 からはそれに thinking のdisabled を加えた 4 行が対象です(Opus 5 は high 以下の effort でならdisabled を受け付けていました)。下の 3 行はどちらから上げても既に 400 なので、 移行作業としては不要です。下の 3 行で止まるのは、もっと古いモデルから一気に上げるコードです。 境界は項目ごとに違い、手動の拡張思考(budget_tokens)とサンプリング引数は Opus 4.7 以降で 400、プレフィルは Opus 4.6 以降で 400 です(プレフィルで止まるのは Opus 4.5 以前から上げる場合)。

とくに「8 月 31 日以降に作成したアカウント」の行は、アカウントの作成時期で挙動が変わるため 見落としやすい項目です。同じコードが、古いアカウントでは通って新しいアカウントでは落ちます。 社内で複数の API アカウントを使っている場合は、作成日ごとに確認が必要です。

この会話検査は Fable 5.1 だけのものではありません。9 月のモデルでは Opus 5.5 と Sonnet 5.5 も同じ検査を走らせ、Mythos 5.1 だけが対象外です。Mythos 5.1 では過去のやり取りを編集しても思考ブロックが無効になることはなく、 400 にもなりません。ただし編集すればプロンプトキャッシュは作り直しになるので、 請求額の面ではどちらでも履歴は追記のみに保つほうが得です。Mythos 5.1 だけを使う前提で、 400 を避けるための履歴の作り替えを工数に積む必要はありません。

03.Claude Opus 5.5 の公開(9/22)

この章の要点03 / 12

入力 $4・出力 $20 に下がった Opus 5.5

  1. 単価の引き下げは必ず反映される入力と出力が 20%、キャッシュ読み取りは 60% 下がった
  2. サイバーの依頼は旧モデルが答える大半のセキュリティ作業は Opus 4.8 へ回り、品質が変わることがある
  3. 履歴を編集しても思考は取り出せない8 月 31 日以降に作ったアカウントが対象
i
実務への影響
見積もりに置けるのは単価の引き下げまで。40% は条件つき

入力・出力が 20%、キャッシュ読み取りが 60% の引き下げは確実に反映されます。公式の 「コスト 40% 減」は単価ぶんとタスクあたりのトークン消費ぶんの合算で、内訳は示されていないため、 40% に届くかは請求のうちキャッシュ読み取りが占める割合と、同じ作業で消費が実際に減るかに よります。入れ替え後に請求額を 1 か月分比べるのが確実です。あわせて、大半のサイバー セキュリティ作業が旧モデルの Opus 4.8 へ振り替わる点も運用に影響します。

$4 / $20 と「コスト40%減」の中身

9 月 22 日、Anthropic はClaude Opus 5.5 を公開しました。モデル ID は claude-opus-5-5、料金は入力 $4・出力 $20 で、 Opus 5 の $5 / $25 から下がっています。

項目Claude Opus 5.5Claude Opus 5
入力(100 万トークンあたり)$4$5
出力(100 万トークンあたり)$20$25
キャッシュ読み取り$0.20$0.50
キャッシュ書き込み$5$6.25
コンテキスト100 万トークン(既定)100 万トークン(既定)
最大出力128,000 トークン128,000 トークン

Opus 5 からの引き下げ幅(項目別)

3 項目が 20% 減、キャッシュ読み取りだけが 60% 減

  • 入力
    $5 → $4
    20% 減
  • 出力
    $25 → $20
    20% 減
  • キャッシュ読み取り
    $0.50 → $0.20。公式はこれがエージェント作業のコストの大半を占めると説明
    60% 減
  • キャッシュ書き込み
    $6.25 → $5
    20% 減
数値は本節の比較表と同じ出典(Opus 5.5 の公式ページ)から算出。請求のうちキャッシュ読み取りが占める割合が大きいほど、実際の下がり幅は 20% を超えます。

公式が挙げている「コスト 40% 減」は、トークンあたりの単価が下がったぶんと、タスクあたりのトークン消費が減ったぶんを 合わせた数字です。既定設定・典型的な作業での自社テスト値として示されています。

単価側は入力・出力が 20% 引き下げですが、キャッシュ読み取りは $0.50 から $0.20 へ 60% 下がっています。同社はこのキャッシュ読み取りがエージェント作業・コーディング作業の コストの大半を占めると説明しているので、同じ前提を繰り返し投げる使い方では単価側だけで 20% を超えて下がります。ただし 40% の内訳(単価ぶんと消費ぶんがそれぞれ何%か)は 数値で示されていません。

公表ベンチマークは Terminal-Bench 4.0 が 66.4%、FrontierCode v1.1 が 54.4%、 CursorBench 4.0 が 57.8%、GDPval-AA v2.1 が 1846 Elo、OSWorld 2.1 が 81.8%(部分)、 Humanity's Last Exam がツールありで 67.7% です。あわせて、同社が実施している 自動の行動監査では、これまでに評価したモデルの中で最も良い結果だったと説明されています。

大半のサイバー作業を Opus 4.8 へ振り替え

Opus 5.5 でもっとも運用に影響するのは、セーフガードの設計です。サイバー能力が強いことを 理由に、Fable 5.1 と同等の扱いが適用され、大半のサイバーセキュリティ作業は Claude Opus 4.8 へ振り替えられます。

依頼の種類9/22 以降の扱い
通常のソフトウェア開発でのバグ発見・修正Opus 5.5 がそのまま担当する
それ以外の大半のサイバーセキュリティ作業旧モデルの Opus 4.8 へ振り替える
検証済みの実務者によるサイバー作業Cyber Verification Program で Opus 5.5 を使えるようにする

つまり Opus 5.5 を指定しても、依頼の内容によっては返答を書くのは別のモデルになります。モデルを固定して出力の品質を揃える運用をしている場合、 セキュリティ関連の依頼だけ品質が変わる可能性があります。

Cyber Verification Program は、信頼の度合いに応じて段階的に緩める 3 段階へ拡張される 予定と説明されています。検証を通した実務者は Opus 5.5 をそのまま使えるようになります。 日常の開発でのバグ修正は振り替えの対象外なので、一般的な開発用途で影響を感じる場面は 限られます。

生物学と、蒸留への対策

生物学の領域も Fable 5.1 と同等のセーフガードが適用され、研究目的での利用は Life Sciences Verification Program で申請する形になりました。サイバーと同じ 「一般には絞り、審査を通った利用者にだけ緩める」構成です。

模倣(蒸留)への対策としては preserved thinking が挙げられています。API の利用者が 以前の文脈を編集してモデルの推論を取り出すことを防ぐ仕組みで、Fable 5.1・Opus 5.5・ Sonnet 5.5 では 2026 年 8 月 31 日以降に作成した API アカウントに適用されます (Mythos 5.1 は対象外)。8 月に導入された 電子透かしとは別の仕組みで、透かしは生成テキストの来歴を示すもの、preserved thinking は 推論の抽出を防ぐものです。

04.Claude Sonnet 5.5 の公開(9/28)と Sonnet 4.5 の非推奨化(9/30)

この章の要点04 / 12

11 月 30 日までに終える Sonnet 5.5 への移行

  1. 思考を完全には止められない止めるなら、ツールを呼び出す合間だけ考えさせる設定にする
  2. ツールの強制指定はエラーになる必ずツールを使わせる指定は、モデルに選ばせる書き方へ直す
  3. エラーが出ずに落ちる構成もある別のアカウントで作った思考は、通知もなく取り除かれる
!
実務への影響
退役は 11 月 30 日。モデル ID の差し替えだけでは移行が終わらない

Sonnet 4.5 は 9 月 30 日に非推奨となり、退役は 2026 年 11 月 30 日です。移行先の Sonnet 5.5 は思考まわりと tool_choice の仕様が変わっているため、 400 エラーになる設定を先に洗い出します。アカウントをまたいで思考ブロックを渡す構成だけは エラーにならず、通知もないまま取り除かれます。品質が下がった理由が分からない形の 不具合になります。

料金は Sonnet 5 と同じ $2 / $10

9 月 28 日、Claude Sonnet 5.5(claude-sonnet-5-5)が公開されました。 Opus 5.5 の発表時に「数週間以内」と案内されていたうちの 1 つで、 料金は入力 $2・出力 $10 で Sonnet 5 から据え置きです。コンテキストは 100 万トークン、 最大出力は 128,000 トークンです。

Sonnet 5 の料金は、8 月に 9 月 1 日からの値上げが撤回されて $2 / $10 が標準になった経緯が あります。Sonnet 5.5 がその水準を引き継いだため、Sonnet 系の単価は 8 月から数えて 3 か月変わっていません。あわせて 9 月 30 日、Claude Sonnet 4.5(claude-sonnet-4-5-20250929)が 非推奨になりました。退役は 2026 年 11 月 30 日で、移行先として Sonnet 5.5 が案内されています。

400 エラーになる設定と、思考ブロックのアカウント紐づけ

Sonnet 5.5 の破壊的変更には、ほかのモデルにはない項目が含まれます。公式がSonnet 5 から上げる場合に確認する項目として挙げているのは次の 6 点です。

  1. disabled をやめて between_tools を high 以下の effort で指定する
  2. tool_choice の any / tool を auto + strict tool use へ変える
  3. 履歴を追記のみに保つ(編集したあとに思考ブロックを再送すると 400)
  4. computer_20251124 をツールセットへ入れる
  5. Advisor を Sonnet 5.5 が受け付けるモデルへ変える
  6. ツール呼び出し間のテキストを見せている UI に thinking.display を設定する

6 番目だけはエラーにならず、表示が消えるだけなので、気づきにくい項目です。

サンプリング引数・プレフィル・budget_tokens は、Sonnet 5 で動いているコードなら すでに済んでいます。ただし境界は項目ごとに違います。公式が「受け付ける」として挙げているのは、サンプリング引数と手動の拡張思考 (budget_tokens)が Sonnet 4.6 以前と Haiku 4.5、プレフィルはSonnet 4.5 以前です (プレフィルは Sonnet 4.6 と Sonnet 5 の時点で既に 400)。Sonnet 4.6 から上げる場合、 プレフィルの対応は不要です。

変更影響
思考を止めるには between_tools を使うdisabled ではなく thinking: { type: "between_tools" } を high 以下の effort で指定する
temperature / top_p / top_k の非既定値が 400公式が受け付けるモデルとして挙げているのは Sonnet 4.6 以前と Haiku 4.5 で、Sonnet 5 は含まれない。リクエストから外し、挙動の調整はプロンプトで行う
アシスタントのプレフィルが 400最後のターンを assistant にできない(Sonnet 4.6・Sonnet 5 と同じ)。構造化出力か system の指示へ
thinking の enabled + budget_tokens が 400手動の拡張思考は使えない。effort へ移す
思考ブロックがアカウントに紐づくそれを生成したアカウント以外では、推論前に落とされる
2026 年 8 月 31 日以降に作成したアカウントでの履歴編集システムプロンプト・ツール定義・過去のやり取りを変えたあとに思考ブロックを再送すると 400 エラー。Fable 5.1 / Opus 5.5 / Sonnet 5.5 が対象で、Mythos 5.1 は対象外
computer_20251124 が使えないClaude API と Google Cloud では受け付けない
Advisor ツールの制限Opus 4.8 / 4.7 / 4.6 と Sonnet 5 / 4.6 をアドバイザーとして指定できない(400 エラー)

履歴編集後の 400(会話検査)は、9 月のモデルのうち Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5 の 3 つが対象で、Mythos 5.1 だけが対象外です。アカウントの紐づけ(下の段落)とは別の検査なので、両方への対応が要ります。

アカウントの紐づけは、複数のアカウントをまたいで処理を引き継ぐ構成に影響します。あるアカウントで 生成した思考ブロックを別のアカウントの呼び出しに渡しても、推論の前に取り除かれます。 エラーにはならず通知もないため、品質が下がった理由が分からない形の不具合になりやすい点に注意が必要です。

05.拡張の主たる方法をプラグインへ移行(9/25)

この章の要点05 / 12

束ねて配れるようになったプラグイン

  1. 今あるものは捨てなくてよいスキルもコネクタも部品として残り、掲載も続く
  2. スキルとコネクタを 1 つにまとめられるどちらか一方だけでも、両方まとめてでも配れる
  3. 有料プランなら自分で出せる投稿の受け付けが始まり、公開後は検索でどれだけ見つかったかも分かる

プラグインは MCP コネクタと Agent Skills をまとめる器

9 月 25 日、Anthropic は外部の開発者が Claude を拡張する主たる方法をプラグインにすると発表しました。プラグインは、MCP コネクタと Agent Skills のどちらか、または両方をひとつに束ねたものです。 Claude Code では LSP・コマンド・フック・エージェントも同梱できます。

9/25 まで

部品ごとに配る

  • MCP コネクタ単体でディレクトリに掲載
  • Agent Skills はそれとは別に配布
9/25 以降

プラグインで束ねて配る

  • コネクタとスキルを 1 つに同梱できる
  • Claude Code 向けには LSP・コマンド・フックも入る
廃止ではなく、外部の開発者が配る単位が変わった発表です。

公式の説明ではスキルと MCP コネクタは引き続き構成要素として残り、ディレクトリにも掲載され続けます。置き換えではなく、まとめて配る層が上に乗りました。既存のコネクタの掲載を プラグインへ変換する道筋も用意される予定と案内されています。

Agent Skills そのものの考え方(SKILL.md の構造、段階的な開示、MCP との役割分担)はAgent Skills の解説で整理しています。

MCP 2.0・MCP Apps・Enterprise Managed Auth

対応内容
MCP 2.0ステートレスを基本にした最新仕様に対応
MCP Appsチャットの中に対話的な UI を出せる拡張
Enterprise Managed Auth企業導入での OAuth の手順を簡素化する拡張

MCP 2.0 がステートレスを基本にしたことは、サーバーを運用する側に影響します。 セッションの状態を持たない前提で設計できるため、水平に増やす構成が取りやすくなります。 MCP Apps は、これまでテキストで返していた操作をチャット内の UI として出せるようにする拡張で、 選択や入力を伴う作業の体験が変わります。

投稿ポータルと公開後の分析

あわせて、ディレクトリへの投稿ポータルが有料プランの開発者向けに開きました。 単体の MCP コネクタと、プラグインの束の両方を投稿できます。

段階仕組み
投稿アップロードした時点で安全性スキャンと検証が走る
審査ポータルで審査状況と修正の推奨事項を確認できる
公開承認後、公開のタイミングを開発者が決める
公開後インストール数・バージョン・掲載の表示回数・検索での発見経路を分析できる

審査の前に機械的な検証が走るため、形式的な不備は投稿の時点で分かります。 公開後の分析に検索での発見経路が含まれているのは、ディレクトリの中での見つけられ方を改善する材料になるということです。社内向けに作ったものを外部へ出すかどうかの判断材料としても使えます。

06.製品側の再編:Cowork との統合・Projects・Marketplace

この章の要点06 / 12

Cowork・Projects・Marketplace の 3 つの更新

  1. 始める場所が 1 つに減ったCowork でしていた作業が、チャットの中から進められるようになった
  2. Projects は会話を束ねる単位になった資料の置き場から、並行して走る複数の会話をまとめる形に変わった
  3. 配る形式と一覧の場所が同じ週に決まった23 日に一覧の Marketplace が開き、25 日に配る形式が変わった

Cowork とチャットが1つになった(9/16)

9 月 16 日、Cowork とチャットがひとつの Claude に統合されました。あわせて Claude Docs と Claude Slides が、アーティファクトの新しい種別として加わりました。

9/16 まで

Cowork は別画面

  • ファイルを扱う長めの作業は専用画面で行う
  • 始めるときに、どちらを開くかを選ぶ
9/16 以降

1 つの Claude

  • 同じ作業をチャットの中から進められる
  • Docs と Slides がアーティファクトの種別に加わった
専用画面を前提にして書いた社内の手順は、見直しの対象になります。

Cowork は、ファイルを扱う長めの作業を別画面として提供していた機能です。統合によって、 チャットの中から同じ作業ができるようになりました。利用者にとっては始める場所が 1 つに減り、「どちらで始めるか」を選ぶ必要がなくなったという変化です。社内の手順書で Cowork を名指ししている箇所は、書き換えの対象になります。

Projects の再設計:フォルダから会話へ(9/17)

翌 17 日、Projects が「フォルダから会話へ」という方向で再設計されました。長く続く作業のために、並行して走るスレッド、共有されるメモリ、プロジェクトのライブラリを 束ねる形です。

従来の Projects は、資料を入れておく置き場に近い作りでした。再設計後は、同じ目的に向かう 複数の会話をまとめる単位になっています。並行スレッドが前提になったことで、 1 つの案件の中で調査と実装を別々に進めながら、同じ前提を共有できます。

Claude Marketplace(9/23)

9 月 23 日、プラグイン・コネクタ・エージェント・製品・サービスパートナーを 1 か所に集めた Claude Marketplace が公開されました。25 日のプラグイン移行と合わせて読むと、配る器(プラグイン)と並べる棚(Marketplace)を同じ週に整えたことになります。外部の開発者にとっては、作る形式と流通経路の両方が 9 月に定まりました。

07.業種別・公共向けの展開

この章の要点07 / 12

手順やスキルを同梱した業種別の提供

  1. 中小企業向けは手順つきで届く使える作業手順が 43 件、つなぐ先が 27 件に増えた
  2. 営業向けは 37 件の手順つきSalesforce とつなぐベータ提供が始まった
  3. 政府機関向けが正式に始まった権限の管理や操作の記録を備えた形で、9 月 30 日に一般提供になった
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実務への影響
自社の業種に近いテンプレートがあるかを先に見る

9 月の業種別の発表は、いずれもモデルではなく「すぐ使える手順」を増やす方向です。 ワークフローやスキルが同梱されているぶん、自前で使い方を設計する手間は減りますが、 同梱された手順が自社の業務と合うかどうかが選定の分かれ目になります。

Claude for Small Business と Salesforce in Claude(9/15)

9 月 15 日、中小企業向けの Claude for Small Business が、43 のワークフローと 27 のコネクタへ拡充されました。コネクタには Shopify・Salesforce・Stripe などが含まれます。あわせて、 37 の営業向けスキルを備えた Salesforce in Claude のベータ提供が始まりました。 前日の 14 日には、資産運用プラットフォームと接続する Claude for Financial Advisors も 発表されています。

8 月の Claudeforce(Salesforce との双方向統合)から続く流れで、業種ごとに「すぐ使える手順」を同梱する方向が強まっています。汎用のモデルを渡して使い方を考えてもらう形から、 想定業務のテンプレートまで含めて出す形への移行です。

Claude for Government が一般提供(9/30)

9 月 30 日、Claude for Government が一般提供になりました。FedRAMP High に対応し、連邦・州の機関がコーディングやエージェントの作業に使えます。 統制・支出管理・監査ログ・デスクトップのファイル対応が挙げられており、 Claude Code の CLI と Claude for Microsoft 365 はアーリーアクセスで展開されています。

08.API・CLI の9月アップデート

この章の要点08 / 12

課金と Activity Feed の扱いが変わった 9 月の更新

  1. 断られたぶんにも請求が出る24 日から、出力前の拒否が一部の分類で課金対象に戻った
  2. ファイル名で追う運用は組み直しActivity Feed の返す項目から、ファイル名が外れた
  3. 自前の切り詰め処理を見直せる14 日から、長い会話の圧縮を必要なときに呼べる

モデル以外の API・CLI 側では、9 月のうちに次の変更が入りました。

日付内容
9/3ant apply を追加(エージェント・環境・スキル・メモリストア・デプロイを管理)。per-message effort を Google Cloud でベータ提供
9/10Managed Agents に自動の権限ポリシー。ant CLI v1.32.0 で ant beta:sessions connect を追加
9/14Messages API にオンデマンドの会話圧縮(ベータ)。thinking_mismatch_allowed を追加
9/18Claude in Chrome のセッション記録(ベータ・Enterprise のみ)
9/23キャッシュ診断がベータを卒業。専用ヘッダが不要に
9/24出力前の拒否について bio / frontier_llm / reasoning_extraction の課金を再開。Compliance API のローカルセッション(Microsoft 365)がベータ卒業。Activity Feed がファイル名・アーティファクト名を返さなくなる

運用に影響するのは 9 月 14 日のオンデマンドの会話圧縮です。長い会話がコンテキストに収まらなく なったときに、必要なタイミングで圧縮を呼べます。これまで自前で履歴を切り詰めていた処理を API 側に寄せられます。

9 月 24 日の変更には、注意して読む項目が 2 つあります。1 つは出力前に拒否されたリクエストの課金が一部の分類で再開したこと。もう 1 つは Activity Feed がファイル名とアーティファクト名を返さなくなったことです。 後者は、Activity Feed からファイル名で追跡する運用を組んでいる場合に見直しが必要になります。

09.上場目標の後ろ倒しと目論見書の報道(9月・報道ベース)

この章の要点09 / 12

報道で出てきた上場時期と赤字の額

  1. 上場の目標が 1 か月ずれたと報じられたナスダックでの時期が 10 月から 11 月へ
  2. 赤字の額が 2 つ報じられた2025 年通期で、本業の赤字が 80 億ドル超、最後の段階が 420 億ドル
  3. どの数字も公式の発表ではないすべて報道にもとづくので、上場の時期や条件は変わりうる
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読み方の注意
赤字の額が 2 つ出てくるのは、集計の段階が違うため

この章の数値は、営業損失と最終損益が別の段階の数字として並びます。営業損失は本業の 赤字、最終損益はそこに営業外の損益や税まで加えた最後の段階なので、どちらか一方が誤りという 関係ではありません。両者の差がこれだけ開いた理由は、報じられた範囲では分かりません。 売上高と並べて見るときは、どちらの段階の数字かを添えて引きます。

9 月は上場に向けた動きが 2 つ報じられました。1 つは 9 月 18 日ごろ、上場先をナスダックとしたうえで、目標時期を 10 月から 11 月へ後ろ倒ししたという報道です。第 3 四半期の実績を示してから臨むためとされ、ロードショーは 10 月中旬からの見込みと 伝えられています。目標時期が 9 月のうちに 1 か月動きました。

もう 1 つは 9 月下旬、目論見書の内容が報じられたことです。2025 年通期の売上高は 46 億ドル、営業損失は 80 億ドル超、最終損益は 420 億ドルの赤字とされています。同じ報道では、2026 年 Q2 の売上高 115 億ドル(Q1 は 47.3 億ドル)、 計算資源へ投じる 5,180 億ドルの支出計画、2 兆ドル超という目標評価額も挙げられています。

いずれも Anthropic 自身の公式発表ではありません。上場の実施時期・条件は変わる可能性があります。8 月時点の報道の経緯は別記事にまとめています。

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10.これからの要チェックポイント

2026 年 10 月 5 日時点で未確定の項目を、本記事の更新時に拾うべきトピックとして残します。

  • Claude Haiku 5.5 の公開: Opus 5.5 の発表時に Sonnet 5.5 とあわせて「数週間以内」と案内されたうち、 Haiku 側がいつ出るか。料金と、思考まわりの仕様が上位と揃うか
  • Cyber Verification Program の 3 段階: 「数週間のうちに拡張する」とされた段階的な信頼アクセスが、どんな審査で区切られるか。 検証済みの実務者が Opus 5.5 をどこまで使えるようになるか(Mythos 5.1 の申込経路は Project Glasswing で別途確定しているため、ここでは Opus 5.5 のセーフガードの話に限ります)
  • コネクタからプラグインへの変換: 既存の MCP コネクタの掲載をプラグインへ移す道筋が、いつどんな形で開くか
  • Sonnet 4.5 の退役(11 月 30 日予定): 予定どおり実施されるか。Sonnet 5.5 への移行で、破壊的変更の対応が間に合うか
  • Opus 4.8 への振り替えの範囲: 「通常の開発でのバグ修正は Opus 5.5 のまま」という線引きが、実務でどこに落ちるか。 振り替えが起きたことを利用者側から判別できるか
  • 上場の実施: 報じられた目標時期(10 月→11 月)が、実際の届出・上場としてどう着地するか

1 か月で主要モデルが 4 つ入れ替わり、拡張の作り方と配り方も変わりました。 破壊的変更がモデルごとに違うため、社内の呼び出しコードと手順書の両方に手を入れる必要があります。 弊社では、AI をフル活用したコンテンツ制作・運用設計の支援を提供しており、 ツール選定や運用ルールの整理を含めた相談も承っています。

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11.よくある質問(FAQ)

2026 年 9 月の Anthropic の最大の発表は何ですか?

9 月 22 日の Claude Opus 5.5 の公開です。入力 $4・出力 $20 で、Opus 5 の $5 / $25 から 下がりました。公式が挙げる「コスト 40% 減」は、単価の引き下げ(入力・出力が 20%、 キャッシュ読み取りは $0.50 → $0.20 で 60%)とタスクあたりのトークン消費の減少を 合わせた数字です。同時に、大半のサイバーセキュリティ作業を旧モデルの Opus 4.8 へ振り替えるセーフガードが適用されています。

Claude Fable 5.1 と Claude Mythos 5.1 の違いは何ですか?

モデルの中身は同じで、セーフガードの水準だけが違います。Fable 5.1 は一般提供で、 脆弱性を見つけることはできても攻撃コードの作成は断ります。Mythos 5.1 は生物学とサイバーの 判定を緩めたもので、Project Glasswing で承認された顧客だけが使えます (招待制。アクセスは Anthropic / AWS / Google Cloud のアカウントチームへ問い合わせます)。料金はどちらも 入力 $10・出力 $50 です。

Opus 5.5 を指定しても別のモデルが答えることがあるのですか?

サイバーセキュリティ関連の依頼では起こります。Opus 5.5 はサイバー能力が強いため、 大半のサイバー作業は Claude Opus 4.8 へ振り替えられます。ただし通常のソフトウェア開発での バグ発見・修正は振り替えの対象外で、Opus 5.5 がそのまま担当します。検証済みの実務者は Cyber Verification Program を通すことで Opus 5.5 を使えるようになります。

9月のモデルへ移行するとき、コードのどこを直す必要がありますか?

思考(thinking)を無効化する指定と、tool_choice の指定です。9 月に公開された 4 つのモデルはいずれも disabled の指定が 400 エラーになります。 Fable 5.1・Mythos 5.1・Opus 5.5 は思考そのものを止められず、深さを effort で 調整します。Sonnet 5.5 は between_tools を high 以下の effort で 指定すれば事前の思考を止められます。tool_choice のany と tool も 400 エラーになるので、auto またはnone へ書き換えます。Sonnet 5.5 の思考ブロックは、生成したアカウント以外では 落とされます。サンプリング引数(temperature / top_p /top_k)の非既定値、アシスタントのプレフィル、thinking のenabled + budget_tokens も 4 モデルすべてで 400 エラーです。 2026 年 8 月 31 日以降に作成したアカウントで、システムプロンプト・ツール定義・過去の やり取りを変えたあとに思考ブロックを再送すると 400 エラーになります。これは Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5 が対象で、Mythos 5.1 はこの検査を行いません。

プラグインに移ると、これまでの MCP コネクタや Agent Skills は使えなくなりますか?

使えます。公式の説明では、スキルと MCP コネクタは引き続き構成要素として残り、 ディレクトリにも掲載され続けます。プラグインはその両方をひとつに束ねて配るための器で、 Claude Code では LSP・コマンド・フック・エージェントも同梱できます。既存のコネクタの 掲載をプラグインへ変換する道筋も用意される予定と案内されています。

Claude Sonnet 4.5 はいつまで使えますか?

2026 年 9 月 30 日に非推奨となり、退役は 2026 年 11 月 30 日と案内されています。 モデル ID は claude-sonnet-4-5-20250929 で、移行先としては Claude Sonnet 5.5 が案内されています。Sonnet 5.5 は思考まわりとtool_choice の仕様が変わっているため、モデル ID の差し替えだけでは 移行が完了しない点に注意してください。

Cowork は無くなったのですか?

9 月 16 日にチャットと統合され、ひとつの Claude になりました。ファイルを扱う長めの作業は、 チャットの中からそのまま行えます。あわせて Claude Docs と Claude Slides が アーティファクトの新しい種別として加わりました。社内の手順書で Cowork を別画面として 案内している場合は、書き換えの対象になります。

ゼロデータ保持(ZDR)の契約でも Claude Fable 5.1 は使えますか?

そのままでは使えません。Fable 5.1 と Mythos 5.1 は 30 日のデータ保持が必須で、 ZDR の組織・ワークスペースからの呼び出しは Anthropic が個別に許可しない限り 400 invalid_request_error になります。Opus 5 は ZDR のままでも使えていたため、 モデル ID の差し替えだけでは動きません。アカウントチームへの確認か、ワークスペース単位での 保持設定が先に必要です。

12.まとめ

2026 年 9 月の Anthropic は、1 か月で主要モデルを 4 つ入れ替えました。1 日に Claude Fable 5.1 と Claude Mythos 5.1($10 / $50、同一モデルでセーフガードの水準だけが違う 2 つ)、 22 日に Claude Opus 5.5($4 / $20、単価の引き下げとトークン消費の減少を合わせて Opus 5 比でコスト 40% 減)、 28 日に Claude Sonnet 5.5($2 / $10、Sonnet 5 から据え置き)です。いずれもthinking の disabled 指定が使えず(Sonnet 5.5 のみbetween_tools で事前の思考を止められます)、tool_choice のany / tool が 400 エラーになります。

9 月の変更を受けて、11 月 30 日までに終える 3 点
1400 になる設定を洗い出す

思考の指定とツールの強制指定を、使っているモデルごとに確かめる。

2データ保持の契約を確認する

ゼロデータ保持のままでは Fable 5.1 / Mythos 5.1 を呼べないため、先に許可を取る。

3Sonnet 4.5 から移行する

退役は 11 月 30 日。サンプリング引数やプレフィルの扱いも含めて、それまでに終える。

Opus 5.5 は値下げと同時に、大半のサイバーセキュリティ作業を Opus 4.8 へ振り替える セーフガードを備えました。通常の開発でのバグ発見・修正は対象外で、検証済みの実務者は Cyber Verification Program で Opus 5.5 を使えるようになります。開発者向けでは 25 日に 拡張の主たる方法がプラグインへ移り、MCP 2.0・MCP Apps・Enterprise Managed Auth に対応しました。 製品側では 16 日に Cowork とチャットが統合され、17 日に Projects が会話単位へ再設計、 23 日に Claude Marketplace が公開されています。30 日には Claude for Government が FedRAMP High で一般提供になりました。

対象は 9 月に発表された内容までです。事実誤りが見つかれば訂正し、 Claude Haiku 5.5 のように 9 月時点で出ていなかったものに動きがあれば追記します。

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澤田 翔太(Shota Sawada)
この記事を書いた人

澤田 翔太

株式会社クリプタル 代表取締役

1988年生まれ、慶應義塾大学卒。創業メンバーとして関わった株式会社セールスサポートを株式会社ネオマーケティング(東証STD 4196)に売却。株式会社クリプタルでも複数の事業立ち上げと売却を経験し、2022年9月には婚活・恋愛メディア「シッテク」「婚活会議」を株式会社ベビーカレンダー(東証GRT 7363)へ売却。現在はAI業務支援事業、TANTOU事業、グロースハック支援事業、メディア事業、SEOコンサルティング事業を手がける。