ElevenLabsとは
PR:本記事はElevenLabsのアフィリエイトプログラムに参加しており、記事内の紹介リンク(try.elevenlabs.io)から申し込みがあった場合、Cryptulに紹介料が発生することがあります。掲載内容は編集部が公式情報をもとに独自に調査・評価したもので、報酬の有無によって評価を変えていません。
01.結論:ElevenLabsがおすすめな人
ElevenLabsは、複数言語で自然な音声を生成したい人、精度の高いボイスクローンや動画の多言語吹き替えを必要とする人に向いています。無料プランでもテキスト読み上げやボイスクローニングの基本機能を試せますが、生成した音声を仕事で使うにはStarter以上(月6ドル〜)の有料プランが必要です。日本語の自然さは2025年半ばのモデル「Eleven v3」で大きく向上しており、感情表現を指示する「オーディオタグ」も日本語の文章で使えます。
まずは、代表的な用途ごとにElevenLabsが向くかどうかを整理します。
| やりたいこと | ElevenLabsでの対応 |
|---|---|
| ナレーション・オーディオブックを作りたい | ◎ テキスト読み上げで対応。70以上の言語・5,000以上の音声から選べる |
| 自分や許可を得た人の声を複製して使いたい | ◎ ボイスクローニングで対応。本人確認・同意が前提 |
| 動画や音声を他の言語に吹き替えたい | ◎ ダビング機能で対応。話者の声質・感情を保ったまま翻訳 |
| 電話やチャットで会話するAIを組み込みたい | ○ ボイスエージェント機能で対応。開発の作り込みは必要 |
| 無料のまま商用利用したい | × 無料プランに商用ライセンスは含まれない。Starter以上が必要 |
ここから、ElevenLabsという会社とプロダクトの全体像、料金プラン、日本語の実力、使い方、ボイスクローンのルールの順に詳しく見ていきます。
02.ElevenLabsとは|会社とプロダクトの全体像
ElevenLabsは、音声生成AIを専門に開発する企業で、同名のプラットフォームを提供しています。公式サイトによると、5,000を超える音声・70を超える言語に対応しており、テキスト読み上げ、音声クローニング、ダビング(多言語吹き替え)、会話型のボイスエージェント、音楽生成、文字起こしまで、音声に関わる機能を横断的に扱っています。
「70を超える言語」を実際に確かめるため、同じ声でこの記事の紹介を4言語分生成してみました。
提供機能を支えるのは自社開発の音声モデル群です。用途に応じて次のモデルを使い分けます。
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| Eleven Multilingual v2 | 多言語で安定した音声品質を出せる標準モデル |
| Eleven Flash v2.5 | 低遅延を優先したモデル。会話型のボイスエージェント向け |
| Eleven v3 | 表現力を重視した最新モデル。オーディオタグで感情表現を指示できる |
| Scribe v2 | 音声認識(文字起こし)モデル。公式は高精度を公称 |
| Music v2 / Dubbing v2 | 音楽生成、感情を保ったまま翻訳するダビング用のモデル |
機能や料金は英語圏のSaaSによくあるクレジット従量制ですが、日本語での使い方や日本語音声の実力は、次章以降で個別に確認していきます。
03.できること|テキスト読み上げ・ボイスクローン・ダビング・ボイスエージェント
ElevenLabsの機能は多岐にわたりますが、特によく使われるのは次の6つです。
テキスト読み上げ|文章を音声に変換する
文章を貼り付けるだけで、選んだ声で読み上げた音声を生成する基本機能です。声の速度・安定性・スタイルの強さなどをスライダーで調整できます。
音声ライブラリ|5,000以上の声を「探す」「作る」
「5,000以上の音声」という数字だけでは実感しにくいですが、Voice Libraryは言語・アクセント・性別・年齢・用途(会話/ナレーション/キャラクター/SNS向け/教育/広告/エンタメ)・音質の条件でしぼり込める検索機能付きのマーケットプレイスです。トレンド・新着・利用者数・使用文字数で並べ替えられるほか、手元の音声ファイルをアップロードして「この声に近い声」を探すこともできます。公式のFAQでは、TikTokやYouTubeなどでAI音声を耳にした場合ElevenLabs製である可能性が高いとしたうえで、人気の声の例として男性ならBrian・Liam・Adam、女性ならJessica・Matilda・Sarahを挙げています。
ライブラリの声の大半は、声優や配信者などの利用者本人が収録した声(Professional Voice Clone)を共有したものです。共有した人には利用実績に応じた報酬が入る仕組みで、声の提供を止める際は事前通知期間(最短3か月・最長2年)が設けられます。狙った声が見つからない場合は、「30代女性、落ち着いた声、ためらいがちな話し方」のように年齢・トーン・ペース・感情を文章で指定する「Voice Design」で新しい声を作ることもでき、1回の生成で3パターンの候補が得られます(Voice Designで作った声はライブラリへの共有はできません)。
ボイスクローニング|声を複製する
特定の声を学習させて複製する機能です。詳しい仕組みと同意のルールは07章で扱いますが、短い録音から手早く複製する「Instant Voice Cloning」と、長めの録音でより精度を高める「Professional Voice Cloning」の2段階が用意されています。
ダビング|動画・音声の多言語吹き替え
動画や音声ファイルをアップロードすると、話者の声質や感情のトーンを保ったまま別の言語に翻訳・吹き替えする機能です。もとの話者が1人で複数言語のナレーションを収録したような音声を、翻訳の作業込みで生成できます。
ボイスエージェント|会話するAIを組み込む
電話・チャット・メールなどのチャネルで、リアルタイムに会話するAIを構築する機能です。低遅延のEleven Flashモデルと組み合わせ、カスタマーサポートや予約受付のような、応答速度が重要な用途に向いています。実装には別途の開発が必要な点は、テキスト読み上げのようにすぐ使える機能とは異なります。
サウンドエフェクト|文章から効果音を生成する
「ドアが軋みながら開く音」のような文章の説明から、効果音そのものを生成する機能です。動画のBGM・効果音を、フリー素材を探す代わりにその場で作れます。人の声ではなく環境音・効果音に特化している点が、他のテキスト読み上げ機能と異なります。
ボイスチェンジャー・ボイスアイソレーター|収録した音声を加工する
自分の声を録音し、選んだAI音声のトーンにそのまま変換する「ボイスチェンジャー(Voice Changer)」、雑音の混じった録音から人の声だけを抜き出す「ボイスアイソレーター(Voice Isolator)」も用意されています。既に収録済みの音声素材を後から整える用途に向いています。
04.料金プラン|無料と有料の違い、クレジットの目安
ElevenLabsは「クレジット」を消費する従量制のプランです。公式の料金ページ(2026年7月時点)をもとに、主要なプランを整理します。
| プラン | 月額 | クレジット/月 | 主な追加機能 |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 10,000 | テキスト読み上げ・音声クローニングの基本機能。商用利用は不可 |
| Starter | 6ドル | 30,000 | 商用ライセンス、Instant Voice Cloning、ダビングスタジオ |
| Creator | 22ドル | 121,000 | Professional Voice Cloning(高精度なクローン) |
| Pro | 99ドル | 600,000 | 44.1kHz PCM出力、API経由の高音質出力 |
| Scale | 299ドル | 1,800,000 | ワークスペース3席、チーム共同編集、クローン3件まで |
| Business | 990ドル | 6,000,000 | 低遅延TTS、クローン10件まで、ワークスペース10席 |
Enterpriseプランは個別見積もりで、DPA・SLA、HIPAA対応の契約、SSOなど、大規模な組織向けの契約条件が用意されています。年払いにすると実質2か月分が無料になる料金体系です。金額・クレジット数は変更されることがあるため、契約前に公式の料金ページで最新の条件を確認してください。
無料プランはクレジットカードの登録なしで始められます。まずは日本語の読み上げ品質やボイスクローンの精度を確かめたい場合は、ElevenLabs公式サイトで無料プランを試すのがおすすめです。生成した音声を仕事で使う予定があるなら、商用ライセンスを含むStarter以上への加入も検討してください。
05.日本語の自然さ|Eleven v3とオーディオタグで変わったこと
音声生成AIを日本語で使うときに気になるのが「棒読みにならないか」という点です。ElevenLabsは2025年半ばにEleven v3を投入し、日本語を含む多言語での自然さと感情表現を大きく引き上げました。
v3の目玉が「オーディオタグ」です。文章中に角括弧のタグを書き込むだけで、その場面の話し方や感情をモデルに指示できます。公式ブログでは、タグを次の4種類に分類しています。
- 感情の状態を示すタグ:興奮、緊張、落ち着きなど
- 反応を示すタグ:ため息、笑い、ささやきなど
- 認知的な間を示すタグ:言いよどみ、ためらい、どもりなど
- トーンを示すタグ:陽気さ、淡々とした話し方など
たとえば[笑いながら] それは知らなかったです!のように書くと、再収録や編集をせずに感情のこもった読み上げを1回の生成で得られます。日本語の文章でも同じ書き方でタグが機能します。
- ✓ モデルはEleven v3を選ぶ:旧モデルより日本語の抑揚・感情表現が安定しやすい
- ✓ 文章に句読点とオーディオタグを適度に入れる:一本調子な棒読みを防ぎやすくなる
- ✓ 長文は段落ごとに生成して聴き比べる:意図しない抑揚が出た箇所を早く見つけられる
06.使い方|音声生成の基本ステップ
テキスト読み上げの基本的な使い方は、次の4ステップです。
公式サイトでメールアドレスまたはGoogleアカウントで登録する。無料プランはクレジットカード不要
用意された音声ライブラリから選ぶか、Voice Designでプロンプトから声を作る
読み上げたい文章を貼り付け、必要ならオーディオタグや速度・安定性を調整する
音声を生成し、聴いて確認してからMP3などの形式でダウンロードする
ダビング(多言語吹き替え)やボイスエージェントは、それぞれ専用の画面から動画・音声ファイルのアップロードや会話フローの設定を行う形になり、テキスト読み上げより設定項目が増えます。まずはテキスト読み上げで声質やクレジット消費の感覚を掴んでから、他の機能に進むのがおすすめです。
07.ボイスクローンの作り方と本人確認・同意のルール
ボイスクローニングには、精度と必要な録音時間が異なる2つの方式があります。
| 方式 | 必要な録音 | 特徴 |
|---|---|---|
| Instant Voice Cloning | 1〜5分程度 | 短い録音から手早くクローンを作れる。個人プロジェクトや試作向け |
| Professional Voice Cloning | 30分〜3時間 | 録音時間が長いほど精度が上がる。公式は「元の話者と区別が難しい水準」の品質を謳う |
Professional Voice Cloningでは、録音のアップロード後に「声の認証(Voice Verification)」が必須になります。その場で提示される確認用の文章を自分の声で読み上げ、アップロードした録音と同じ話者であることをその場で確認する仕組みで、公式ドキュメントによると認証に失敗した場合は24時間待ってから再挑戦するか、サポートに問い合わせる必要があります。第三者の声を本人になりすまして無断で複製することを防ぐための本人確認ステップなので、実際に使う際は録音時と同じような機材・トーンで読み上げるとスムーズです。
重要なのは、公式の利用規約が「本人の声、または本人から明確な許諾を得た声」以外のクローン作成を禁止している点です。規約上、アップロードした音声の利用権はElevenLabsにも及びますが、ユーザーの声を独立して商業化しない旨も明記されています。あわせて公式の安全性の方針では、著名人など悪用リスクの高い声のクローン作成を制限し、生成音声を判定するAI Speech Classifierの提供や、生成元をユーザーまで追跡できる仕組みなど、複数の技術的・運用的な対策を組み合わせていると説明しています。
- ✓ 本人の声か、本人から明確な許諾を得た声かを確認する:第三者・著名人の声を無断で複製しない
- ✓ 同意の記録を残しておく:プラットフォーム側の確認とは別に、依頼者・話者との同意のやり取りを自社でも保管しておくと、後のトラブルを避けやすい
- ✓ 生成した音声にAIによる合成である旨の明記が必要な用途かを確認する:広告・ニュース性の高いコンテンツでは、視聴者の誤認を避ける表示が必要になる場合がある
08.商用利用・著作権・なりすましのリスク
商用利用については、無料プランを除くStarter以上のプランに商用ライセンスが含まれます。YouTubeのナレーションや広告、製品紹介動画など、収益化を伴う用途で使う場合は、契約しているプランに商用ライセンスが含まれているかを事前に確認してください。
なりすましのリスクは、ElevenLabs固有の問題ではなく、音声生成AI全般に共通する論点です。実在の人物の声に似た音声を、本人の許諾なく政治的な発言や広告に使えば、景品表示法やステマ規制だけでなく、なりすましやパブリシティ権(著名人の氏名・肖像が持つ経済的価値を保護する権利)の侵害にもつながりえます。生成した音声を公開する前に、本人の許諾範囲を超えていないか、AIで生成した音声である旨の表示が必要な文脈かどうかを確認する運用にしてください。
09.他の音声生成AIとの違い
ElevenLabsは音声生成AIの中でも、対応言語の広さとボイスクローン・ダビングの精度で選ばれることが多いサービスです。一方で、ナレーション動画の制作込みで完結させたい場合はMurf、文字起こしをもとにした動画・ポッドキャスト編集そのものが目的ならDescriptのように、目的によって向くサービスは変わります。無料でカジュアルに試したい、あるいはキャラクターボイスを使いたい場合はVOICEVOXのような国内の読み上げツールも候補になります。ElevenLabs・Murf・Descript・国内ツールを含めた比較は、次の記事で目的別に整理しています。
AI音声生成ツール比較|ElevenLabs・Murf・Descript・無料の国内ツールをおすすめ別に整理
VOICEVOXとは|無料の音声合成ソフトの使い方・商用利用ルール・スマホ対応
10.よくある質問(FAQ)
ElevenLabsとは何をするサービスですか?
テキストから自然な音声を生成する音声生成AIサービスです。文章を読み上げるテキスト読み上げに加えて、特定の声を複製するボイスクローニング、動画・音声の他言語吹き替えを行うダビング、電話やチャットで応答する会話型のボイスエージェントなど、音声まわりの機能を1つのプラットフォームにまとめて提供しています。
料金はいくらですか?無料プランでどこまで使えますか?
無料プランは月10,000クレジットまでで、クレジットカード登録なしでテキスト読み上げやボイスクローニングの基本機能を試せます。ただし無料プランには商用ライセンスが含まれないため、生成した音声を仕事で使うにはStarterプラン(月6ドル)以上への加入が必要です。上位のCreator(月22ドル)ではより精度の高いボイスクローンが使えるようになります。
日本語の音声は自然ですか?
2025年半ばに登場したモデルEleven v3から、日本語を含む多言語での自然さと感情表現が大きく向上しています。文章中に[laughs](笑い)や[whispers](ささやき)のようなオーディオタグを書き込むと、その場面の話し方や感情を指示できる点も特徴です。以前のモデルで「棒読みになる」と感じた場合は、v3の利用と読点・タグの調整を試すのがおすすめです。
ボイスクローンは誰の声でも作れますか?
作れません。公式の利用規約では、登録できる音声は「本人の声、または本人から明確な許諾を得た声」に限定されています。有名人や第三者の声を無断で複製することは規約違反です。プロフェッショナル向けのクローン機能では追加の本人確認が求められる場合もあります。
商用利用はできますか?
無料プランを除くStarter以上のプランには商用ライセンスが含まれており、生成した音声をYouTube・広告・製品ナレーションなど仕事の用途で使えます。無料プランで生成した音声は非商用利用に限られる点に注意してください。
APIの料金はどうなっていますか?
APIも同じクレジット制のプランに含まれており、追加のAPI専用料金はかかりません。プランのクレジット上限に達すると、上位プランへの変更か翌月のリセットを待つ形になります。低遅延の音声生成やより高音質な出力(44.1kHz PCM等)は、Pro以上のプランで利用できます。
MurfやDescriptと何が違いますか?
MurfはナレーションやeラーニングのAI音声生成に強いサービス、Descriptは文字起こしをもとにした動画・ポッドキャスト編集ツールでAI音声はその一機能という位置づけです。ElevenLabsは音声生成そのものの精度とボイスクローン・多言語吹き替えの幅広さに強みがあります。3サービスの違いはAI音声生成ツールの比較記事でまとめています。
評判はどうですか?
音声の自然さや操作画面の分かりやすさを評価する声が多い一方、料金の高さや、ボイスクローンの生成結果に不自然なイントネーションが出て何度か生成し直す必要があるという指摘も見られます。ボイスクローンの精度は録音の質や長さに左右されるため、無料プランで実際の音声を確認してから有料プランを検討するのがおすすめです。
スマホアプリはありますか?
あります。iOS・Android向けの公式アプリが提供されており、スマホから音声の生成やボイスチェンジャーの利用ができます。ただし、料金プランやクレジットの消費はWeb版のアカウントと共通です。
11.音声生成AIを業務に組み込む
ElevenLabsをはじめとする音声生成AIは、無料プランで試す分にはすぐに使い始められますが、商用利用の条件・ボイスクローンの同意管理・生成物の著作権表示まで含めて運用に乗せるには、プラン選定と社内ルールづくりの両方が必要になります。
弊社では、AIをフル活用した業務の仕組みづくりを、要件整理からツールの選定・実装・運用まで伴走して支援しています。音声生成AIをコンテンツ制作や業務のどこに組み込むかでお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。
AIの業務活用を、実装まで伴走します
弊社では、AIをフル活用した業務の仕組みづくりを、要件整理からツールの選定・実装・運用まで伴走して支援しています。音声生成AIの導入や業務への組み込みでお悩みなら、無料相談からお気軽にどうぞ。
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